AIがホワイトカラーの仕事を奪う?RPAはパートナーかライバルか?

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 RPA関連の発表が活発だ。第4次産業革命におけるホワイトカラーの生産性向上のキーワードだ。

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 2016年、経済産業省は、第4次産業革命を自律的最適化とし、それを支えるのは、IoT、ビックデータ、AI、ロボットなどの技術革新であるとした。かつて日本は第3次産業革命時に、ロボットを活用して、製造現場の生産性を向上させた。その時代には、「ロボットに奪われるブルーカラーの仕事はなにか」という議論があったが、現在では製造現場で技術を如何に伝承するかが課題となっている。

 第4次産業革命での同じような議論は、「AIに奪われるホワイトカラーの仕事はなにか」である。この議論が現実味を帯びるのは、AIの能力が人間の能力と同等と思われる事例が報告されるからであろう。加えて、RPA(Robotic Process Automation)という技術に多くの企業が関心を持っているからであろうか。それは、日立、ソフトバンク、NEC、NTTデータ、リコー、RPAテクノロジーズなどの具体的な報道に裏付けられるが、RPAに対する期待は様々であろう。

●RPAとは、人間の補完として業務を遂行するロボット(ソフトウェア)

 RPAは、人間に代わって実施できるルールエンジンやAIを活用し、業務を代行・代替する取り組みだという。人間の補完として業務を遂行できることが期待されている。

 RPAを直訳すると、ロボットによる業務自動化であるが、ロボット自体はソフトウェアであり、我々が想像するような実体はない。RPAに業務のプロセスを登録すれば、24時間365日ミスなく稼働するのが最大の特徴である。

 RPAは、その進化の度合いによって3つのクラスに分けられるという。指示された通りに忠実に定型業務を行うのが、クラス1である。クラス2は、既存のAI技術を応用して、外部情報をRPAが処理できる情報として取り込むと理解できる。クラス3は、プロセスの改善や業務上の意思決定もRPAが担うという構想のようだ。

●RPAはノンプログラミングであり、業務プロセスを定義

 RPAはソフトウェアでありながら、その実装はノンプログラミングであり、業務のプロセスを定義する。すると、定義したプロセス通りに動作する。人間のプロセスの代行であり、想定外の事態に際して処理を間違えた場合は、教え直すことで正しいプロセスを学習し成長するという。

●ソフトバンクとRPAテクノロジーズが提携、RPA用の先端AI獲得

 ソフトバンクとRPAテクノロジーズは、RPA分野の事業展開を共同で行い、さらなる市場拡大を目指すという。技術面では、新しいAI×RPAソリューションを開発する。ソフトバンクが展開するAIやロボット、クラウドサービスなどとRPAツールを連携させ、企業の業務改革を支援する革新的なサービスを開発・提供していく方針だ。

●RPA(RPAテクノロジーズ、BizRobo)のテクノロジー

 RPAテクノロジーズは、BizRoboをはじめ、Blue Prism、NICEを中心に国内外の主要なRPAツールの取扱いや業務プロセスを設計し、100社と4,000台のロボット出荷の実績を持つ。また、日本RPA協会を2016年7月20日に設立し、客観的かつ最適なRPA推進している。