米ニューヨークにあるメトロポリタン美術館のコスチューム・インスティチュート主催の展覧会に出席した女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(2017年5月1日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が7月31日、黒人男性が1年で稼ぐ金額の同額を黒人女性が手にするには平均8か月長く働かなくてはならないなどと述べ、賃金格差の解消を訴えた。

 これまでも性差別や人種差別について率直に意見を発信してきたセレーナはこの日、黒人女性の平等賃金を訴える日に合わせ、米経済誌フォーチュン(Fortune)で約1000字に及ぶエッセーを寄稿した。

 女子スポーツ選手の長者番付でトップに君臨するセレーナはエッセーの中で、米国では男性が1ドル稼ぐ間に黒人女性は63セントしか稼げないとした上で、黒人女性の給料は白人女性に比べ17パーセント低いと指摘。さらに、大学院の学位を取得している場合でも、その給料はエントリーレベルの職にも満たないとした。

 また、四大大会(グランドスラム)のシングルスで通算23回の優勝を誇るセレーナは、賃金格差を問題と捉えている白人男性の割合は、わずかに44パーセントだとするデータを引用している。

 現在35歳のセレーナは「私はこれまで不当な扱いを受けてきました。男子の同僚たちからは失礼なことをされたし、最もつらい時にはテニスコートの内外で人種差別的な発言の対象となりました」とつづった。

 さらに、現状を是正していくために立法などの手段を求めたセレーナは「貧困や差別、そして性差別のサイクルを打破するのは、グランドスラムの優勝回数を更新するより、はるかに難しいことです」と付け加えた。

 セレーナは昨年12月、ソーシャルニュースサイト「レディット(Reddit)」の共同創業者アレクシス・オハニアン(Alexis Ohanian)氏との婚約を発表。現在は第1子を妊娠中で、来年のツアー復帰を予定している。

「黒人女性のみんなへ、恐れないでください。そして、平等賃金のために声を上げよう。そうするたびに、これから生まれてくる女性たちが生きやすくなるのです」

「そして何より、自分に価値があるということを理解してください。それを自覚するのには時間がかかるかもしれません。私自身、気づくのには長い時間がかかりました。それでも、私たちは全員に価値があるのです。私は昔から言ってきました『誰も信じてくれない時こそ、自分を信じなくてはならない』と」
【翻訳編集】AFPBB News