米「若者のTV離れ」さらに加速 18-24歳の視聴時間は40%減少

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テレビ業界にとってはまた悪いニュースだ。広告価値が最も高い年齢層である18歳から49歳の視聴者たちは、テレビ離れをさらに加速させ、エンタメコンテンツの消費においてはアプリやスマートフォンが優位に立っている。

スマートフォンで動画視聴を行わないのは65歳以上の人々のみであることも判明した。広告業界では年齢層が上になるほど、そこに投じられる広告費が減少することは広く知られている。しかし、統計サイトStatistaのデータによると、テレビの最大の視聴者は高年齢層だ。65歳以上の視聴者らは週に平均51時間、テレビを観ている。対照的に18-24歳の年齢層は平均14時間程度しかテレビを観ていない。

さらに驚くべきは変化のスピードの速さだ。2011年に18-24歳たちは平均26時間28分、テレビを観ていたが現在は40%減の14時間31分となっている。この事実はかつて、人気のテレビドラマから莫大な広告収入を得ていたテレビ業界を震え上がらせることになる。2004年に終了した人気ドラマ「フレンズ」は最盛期には30秒のCMで200万ドルの広告費を得ていた。

この状況はアマゾンやネットフリックスにとっては喜ばしいものかもしれないが、彼らも決して安泰ではない。若者たちはかなりの時間をモバイルやタブレットの使用に費やすが、彼らがオンデマンドの動画サービスだけを利用している訳ではない。ニュースはツイッターで入手するし、ユーチューブには笑える動画がたくさんあって、しかも無料だ。

しかし、テレビの側に全く望みが無くなったという訳ではないのが現実だ。スポーツ中継の分野では依然、テレビは高い収益性を誇っている。8月26日にはフロイド・メイウェザーとコナー・マクレガーが激突する異色のボクシングマッチのライブ中継が放映されるが、米国のテレビではこの試合は約100ドルで有料配信される。

今回のライブ中継は多大な売上をもたらすことになるが、配信元のShowtimeは多大なロイヤリティを支払うことになる。対戦する両者はそれぞれ、1億ドルにのぼるロイヤリティを受けとるのだ。