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Apple PencilがあればiPad Pro体験が向上するのは、過去のレビューでわかりました。しかし、ガラス面にプラスチックのペン先が滑るタッチは少々硬く、紙にペンや鉛筆で書く感触とは若干異なります。そこで、iPadのスクリーンを紙の書き味に近づけるフィルムを試してみました。

iPad Pro 10.5レビュー、手書きデバイスとして極上の仕上がり。12.9inchとどっちがいい?

Apple Pencilの使い心地を試す。短期間でも精度の高さは実感、問題はやはりApple Pencilに対する入手困難さか

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今回試したのはビザビ(ミヤビックス)の「OverLay Paper」です。10.5インチ用と12.9インチ用の2種類をそれぞれ試しました。



フィルムを貼るのは久々でしたが、スクリーンのごみ取りをしっかり行うことで、気泡もなく綺麗に貼ることができました。気泡ができにくい素材ということで、端をあわせて弾力にまかせてゆっくり置いてゆくように貼ることで、気泡が生じませんでした。12.9インチに貼る際に小さな気泡が端に残りましたが、ゆっくり押し出すことで解消できました。



貼り終えた10.5インチと12.9インチおよび比較用のiPad miniです。蛍光灯の反射具合で効果のほどがわかります。

実際の写真を使用した比較がこちら。光の反射は和らぎますが、反面 ビビッドで高精細なディスプレイ表現が失われてしまう面もあります。



フィルム自体が、すりガラスやトレーシングペーパーのような白っぽい、(透明度は高い)半透明の素材ですので、全体的にうっすらと白っぽくなり、彩度も落ちる感じになります。写真のチェックなど、Retinaディスプレイの高精細さが求められる場合、フィルムを装着したままでは有効に活用できないでしょう。

反面、過剰な反射が抑えられることで、電子書籍などの判読においては直射日光や蛍光灯の下でも読みやすいですし、屋外でのチェックリストの確認やメモなど読み書きが多い人はフィルムが有効に働きます。



実際に書き味を試してみたところ、フィルムなしと比較して書き味が良いという感想が得られました。

Apple Pencilのペン先はある程度の抵抗がある素材ですが、ガラス面に対して書いた場合、紙にペンや鉛筆で書く様な感触はありません。感触はガラスペンであるとか、紙とペン以前の筆記具に近いようにも思えます。

絵を描く、文字を書く両方とも、多少の抵抗感が書きやすいと感じる決め手の様です。



実際問題、紙に鉛筆で書く、ボールペンで書く感触と同じかというと違うのですが、さらっとした感触のフィルムに少しの抵抗感を感じながら書く感触が、デジタルデバイスにスタイラスペンで書くという行為を忘れさせ、アナログの筆記具で書いているような感覚をもたらしてくれます。メモやイラストなどを書き終わった後で画面をOFFにすると、フィルムにペンの跡がうっすら残っていることもありました。



書き味が向上したことで、Apple Pencilによる手書きメモの頻度はかなり多くなりました。そこで気づいたのが、パソコンでのメモよりも、iPadでの手書きメモのほうが打ち合わせなどでの印象は良さそうだということです。

これまでは主にパソコンでタイプしながらメモを取っていましたが、視線をディスプレイで遮って、相手に隠すようにタイプする行為が、ともすると「感じ悪い」印象になる場合もありました。

そのようなシーンでiPadでの手書きメモに切り替えたところ、観測範囲のみの印象ではありますが、伝統的な紙のノートにメモするのと似た感覚になりました。

紙へのメモはデジタル化して共有するのに一手間かかりますが、タブレットの手書きはそのまま共有できます。ペーパーライクで書き味が向上してメモを取りやすくなれば、打ち合わせのメモを iPad Pro で作成して共有するのも十分実用的になりそうです。