AR(拡張現実)やVR(仮想現実)を得意とし、『PHANTOGEIST』というARシューティングゲームを開発したシカゴのゲームスタジオ、Trixi Studiosが80年代の名曲a-haの『Take On Me』をAppleの『ARKit』を使って再現した動画を公開しています。80年代の映像を最新の技術を使って再現するという、まさに温故知新を地で行く動画となっています。

Augmented Reality’s A-ha Moment(YouTube)
https://youtu.be/ZBdRAdSosv4

『Take On Me(テイク・オン・ミー)』は80年代に一世を風靡したノルウェー出身の3人組バンド“a-ha”の最大のヒット曲で、1985年に全米1位及び全英2位を記録しました。『Take On Me(テイク・オン・ミー)』のヒットの立役者は、なんといっても1986年のMTV Video Music Awardsで6部門受賞となったミュージック・ビデオでしょう。その最大の特徴は、実写とロトスコープ(人の動きをカメラで撮影し、それをトレースしてアニメーション化)をミックスした映像です。

a-ha - Take On Me (Official Video)(YouTube)
https://youtu.be/djV11Xbc914

『ARKit』は、Appleが毎年開催している開発者向けのカンファレンス『WWDC』で今年話題となり、同社のDeveloper Program登録者向けに公開されているAR(拡張現実)アプリの開発プラットフォームです。『WWDC』のプレゼンでも『ポケモンGO』を使ったデモが紹介されました。

Pokemon GO - ARKit Demo
https://streamable.com/0kgf7

「1994年からゲーム業界に身を置いています。過去2年間はVR/ARに注力しています」というTrixi StudiosのデザイナーChip Sineni氏に話をいろいろ聞いてみました。『Take On Me(テイク・オン・ミー)』を知っているということは少なくとも40代前半だろうなと推測していましたが、やはり「80年代に子供時代を過ごした」そうで、「『Take On Me(テイク・オン・ミー)』は芸術と技術が融合させるという点で絶大なインスピレーションでした。当時最新だった技術の多くが枯れ果てていますが、『Take On Me(テイク・オン・ミー)』はいまだ色褪せてません」と語ってくれました。

この動画を撮影した理由について尋ねてみると、「ここしばらく、ARにおける”世界の中にある世界”をテストし続けています。その流れで『Take On Me(テイク・オン・ミー)』のアイディアを『ARKit』で試してみたかったのがきっかけです」と回答してくれました。なるほど、確かに『Take On Me(テイク・オン・ミー)』のミュージック・ビデオはリアル世界の中にあるマンガ世界、マンガ世界の中のリアル世界を描写してますからね。撮影は「週末を使って一気に行った」そうです。

『ARKit』を活用することで『ポケモンGO』がどうなるか聞いてみると、「『ARKit』で『ポケモンGO』がどうなるかは想像できません。一つ言えるのはキャラクターが人間とパフォーマンスを一緒にすることができるということです。例えば図鑑の中のポケモンがプレイヤーの周りでパフォーマンスできればスゴイですよね」との見方を示してくれました。

技術的な話はややこしくなるので割愛しますが、現在世界中の開発者が『ARKit』の使い方を模索しているようです。『ポケモンGO』だけでなく半年以内には次々に『ARKit』を活用したアプリで『AppStore』もにぎわうことでしょう。

Miku is back. Now with ARKit. World Is Mine ~ Project DIVA(YouTube)
https://youtu.be/GBds_Y9buxY

ARKit - Apple Developer
https://developer.apple.com/arkit/

※画像:『YouTube』より引用
https://www.youtube.com/watch?v=ZBdRAdSosv4

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