米カルフォルニア州のシェルターに預けられた、1匹のピットブルをめぐる物語に、多くの人が胸を打たれている。

上の写真にあるのがその「ブルーキング」、4歳のオスである。

飼い主は引っ越しを理由に、自らブルーキングをカーソンシェルターに持ち込んだ。

飼い主から引き渡されたその日、職員が様子を見に行くと、ブルーキングは涙を流していたという。

目の下には涙のあとがくっきりと。

Saving Carson Shelter Dogs/Facebook

飼い主が自分をおいていってしまったことを悲しく思っているのだろうか。

もしくは、同シェルターは殺処分率の高い施設であり、自身の運命を予感しているようでもある。

職員がクッキーを手渡すも、ブルーキングはただ悲しそうにクンクンと鼻を鳴らしていた。

Facebookに投稿された動画には胸が詰まるが、そこには職員の思いも綴られていた。

この愛おしく、繊細な命を今すぐ救ってあげて下さい。

彼は、自分を愛してくれるなら、小さな子どもでも犬でも猫でも大好きです。

と、早急に新しい家族を募集している。

The Dodoが伝えるところによると、この動画を見て、新しい飼い主に名乗り出たのがジェニファー・マッケイさんという女性。

さっそく施設を訪れたジェニファーさんだったが、当のブルーキングはあまりにも意気消沈しており、他の犬と違って立ち上がることも、彼女と目を合わせることもなかったという。

後にジェニファーさんは、「自分をシェルターに預けた、前の飼い主を探しているようだった」と振り返る。

何度か面会を繰り返すうちに、ブルーキングは徐々にジェニファーさんに心を開き始め、とうとう彼女をめがけてとんでくるようになったとか。

施設による気質判断テストの終了を待って、ブルーキングは引き取られた。新しい家にもすぐに慣れ、安心して眠り、「幸せそうにしている」とのこと。

鏡に映る自分の姿を眺めるのがお気に入りというブルーキングは、今ではジェニファーさんが外出先から戻ると、一目散に駆けよってくるそうだ。

一連の出来事は全て今年2月に起きたことである。最近複数のメディアが改めてこれを報じ、安住の地を見つけたブルーキングに対し、「よかった…」「心からホッとしました」と、皆胸をなで下ろしている。