シカゴ・カブス、「呪いの象徴」とされたファンに赦しの指輪贈呈

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[シカゴ 31日 ロイター] - 108年ぶりに米大リーグ(MLB)のワールドシリーズ・チャンピオンとなったシカゴ・カブスは31日、2003年に守備妨害で優勝の機会を奪ったとして激しい非難にさらされたファンのスティーブ・バートマンさんに、優勝記念のダイアモンドの指輪を贈呈した。

2003年、リーグ優勝のかかった重要な試合で、バートマンさんがファウルボールに触れたため外野手が捕球に失敗。この守備妨害をきっかけにカブスはこの日の試合を落とし、その翌日も敗北し、ワールドシリーズ進出を逃した。この一件から、バートマンさんはカブスにかけられた呪いの象徴とされてきた。

昨年11月の優勝から9カ月を経た31日、カブスは私的な式典を行い、バートマンさんを赦す意志表示として指輪を贈呈した。

カブスは声明で「待望の優勝に至る長い道のりに影を落としてきたこの不運な物語を、(指輪贈呈によって)終わらせたいと願う」と述べた。

バートマンさんは自分は贈呈を受ける価値のある人物ではないとしたうえで、「この指輪をスポーツ史に残る1つの業績の記念としてのみならず、今日の社会における互いの接し方を思い出させてくれる重要な記念として、謹んで受け取る」との声明を発表した。

事件以後、バートマンさんは公的な場に姿を見せず、暗殺の脅迫を受けるなどしたという。カブスは、バートマンさんは過去14年にわたり「社会的重荷」を経験してきたとの認識を示した。