ネイマール父の守銭奴ぶりにスペイン紙皮肉 PSG移籍報道の最中バルサから32億円獲得

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昨年10月に契約延長、その際の手数料として2600万ユーロを今夏手にする形に

 バルセロナのブラジル代表FWネイマールパリ・サンジェルマン(PSG)への移籍が秒読み段階に入ったとフランスで伝えられている。

 成立すればサッカー史に残る移籍となるが、ネイマールの父親ネイマール・シニア氏がバルサから新たに約32億円もの金額を手にするという。スペイン紙「マルカ」はその守銭奴ぶりを皮肉った。

 今回の移籍騒動の発端となったのは、ネイマールの父シニア氏とPSGのナセル・アル・ケライフィ会長がミーティングの場を持ち、8月初旬に2億2000万ユーロ(約287億円)にも及ぶ移籍金でメガディールが実現するのではないかと見られている。ただし、ネイマールと父親側からは一度も正式な声明は出されておらず、同紙は「日曜日にバルセロナ空港に集まったメディアは『少なくとも礼儀は守ろう』とのコメントを受けただけで、情報が出てこないことにうんざりしている」と、苛立ちを隠せないでいる。

 特にネイマールの父に対する視線は辛辣だ。息子の代理人を務めるシニア氏は金銭面にがめついとの評判はかねてよりあった。ネイマールが昨年10月に2021年までバルサと契約を結んだなか、その際に契約延長手数料として2600万ユーロ(約32億円)を手にできる条項があり、支払い期限が7月31日だったという。ネイマールがバルサ公式戦でプレーせずに移籍しても高額を手にできると同時に、バルサ側としては選手一人を獲得できる金額が泡と消えてしまうことになる。

 同紙は「彼の息子がパリ・サンジェルマンに行くことになれば、彼の財布は肥え続けることになるだろう」と皮肉っている。果たしてシニア氏の皮算用通りに移籍が成立するのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images