とにかく長いヒゲが特徴のジェームス・ハーデン。近年NBA最高、ひいては世界最高のSGとの呼び声も高かった彼は、2016-17シーズンにその評価をさらに高めることとなった。

今まで、SG(オフェンスを任される点獲り屋)のポジションを任されていた彼だったが、新たにヘッドコーチのマイク・ダントーニが就任し、PG(主にパスを味方に供給する)のポジションを任された。

点を獲る印象が強かったハーデンがPG?と、一見無茶に思えた戦術だったが、このポジションコンバートが大成功となる。

ロケッツにはスーパースターと呼ばれる選手はハーデンのみだったが、周りを固めるプレイヤーは一つキラリと光る個性を持つ選手ばかり。ディフェンスを得意とするアリーザやビバリー、カペラがチームを引き締め、オフェンスを得意とするゴードン、アンダーソンなど、個々の選手の使い方によって結果が変わるようなチームだった。

そして、何より全員シュートが上手く、フリーのシチュエーションを提供すれば高確率で決めてくるメンバーだったのだ。

そしてついに始まった新シーズン、新生ロケッツは好スタートを決める。ハーデン自身も得点にアシストにと縦横無尽の活躍を見せ、さらには長年課題とされていたディフェンスも向上しチームの勢いに弾みをつけた。

https://youtu.be/6avSRpJFZSI

出典: youtu.be

ハーデンはPGになることによってボールを好きなように扱うことができ、自らに引き付けてパス、少しでもディフェンスがユルくなれば自分でシュートを決めた。本来の持ち味であるオフェンス力を十二分に発揮した結果、ハーデンは自身初のアシスト王を獲得。得点も第2位と歴代屈指のオフェンス力を見せつけ、彼に引っ張られたロケッツはウエスタンカンファレンス3位に躍進する。

惜しくもMVP争いでは元同僚、ラッセル・ウエストブルックのシーズン平均トリプルダブルの活躍によってMVP獲得を逃したが、オールNBAファーストチームに満票で選出された。

今オフは、クリッパーズから大物PGのクリス・ポールを獲得し、来期はSGに戻ってプレイするであろうハーデン。頼りになる相棒を手に入れた彼が、来期はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。キャリア初の優勝もいよいよ“射程圏内”である。