株式会社ビー・エヌ・エヌ新社は、美大のハーバードと言われるロードアイランド・スクール・オブ・デザインの教育エッセンスを凝縮した「ロードアイランド・スクール・オブ・デザインに学ぶ クリティカル・メイキングの授業 - アート思考+デザイン思考が導く、批判的ものづくり」を7月26日に発売した。A5判/288P/3,000円(税抜)。

Airbnbの創設者をはじめ、様々なビジネス領域で数多くのイノベーターを輩出した“美大のハーバード”と言われる、アメリカ最高峰の美術大学「ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(通称RISD)」では、どのような教育が行われているのだろうか。本書では、世界でも指導的な役割を担うRISDのSTEAM教育システムを現場の教職員の視点から読み解く。

日本において、美術大学は未だに特殊な大学という印象が強いが、実は美術やデザインの大学ほど、柔軟性と開放性、そして応用可能性を持った教育を実践しているところは他にはない。RISDがその教育の中核として実践しているのは「クリティカル・メイキング(批判的ものづくり)」という概念だ。テクノロジーの発達に伴い今後ますます重要になってくると考えられる4つの分野「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Mathematics(数学)」を基礎とし、それに「Art(芸術)」を加えた実践教育において、多様で難解な課題に対処する力を育む。

RISDの学生たちは、例えば「電気を使わずに部屋を明るくする10通りの方法を考えなさい」「新しいメディアやテクノロジーを使い、社会のニーズに応えるものを作りなさい」といった、明確な答えのない課題に対して、常に創造的な視点で取り組んでいく。アート感覚やクリエイティブを磨くだけではなく、前提条件や既存の枠組みを疑い、新たな社会や世界を創造する力を育むことこそが、RISDの教育方針なのである。本書では、このようなRISD独自のSTEAM教育について、各学科の教職員が、それぞれの教育内容やそれを通して得たことについて語っており、RISDの教育システムのエッセンスがぎっしりと凝縮された一冊となっている。

RISDの柔軟で応用可能性の高いデザイン&アート教育は、デザインやアートに携わる人だけではなく、教育者や人材開発担当者にとっても、大きなヒントとなるものだ。創造の限りない可能性を感じ、ものづくりの意義を再確認するために、あらゆる分野で活躍する人々に、読んでもらいたいデザイン思考の手引書である。


左:家具デザイン学科、サラ・ビーズのスケッチブック


左:極限環境のためのデザイン:共用乗組員
右:グリーン・スタジオ

株式会社ビー・エヌ・エヌ新社
価格:3,000円(税抜)
ロザンヌ・サマーソン 編著
URL:http://www.bnn.co.jp/
Amazon:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4802510632/
2017/08/01