公益社団法人日本広告写真家協会が主催する「APAアワード2018」の作品募集が9月1日より開始される。APAアワードは1961年より開催されている歴史ある写真の公募展で、これまでに著名な写真家を数多く輩出してきた。その作品募集を前に、これまで入賞・入選した4名のフォトグラファーに、それぞれの受賞作品に込められた想いを聞いた。 文:大場祐子 協力:公益社団法人日本広告写真家協会

作品を通じて見える、自分自身の変化が面白い。

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第28回社団法人日本広告写真家協会公募展入選(3枚組作品)「COMVEX」

何かクリエイティブな仕事がしたくて、消去法で最後に写真家が残り、大学で写真を学ぶことにしたのが始まりです。大学に入学をしてからカメラを購入、ハイヒールで通学していたので「そんなのではアシスタントは務まらないぞ」と教授にはよく言われていましたね。大学では写真の楽しさを教わり、資生堂では写真の難しさを教わりました。

「APAアワード」に挑戦したのは資生堂のアシスタント時代です。そのときは入選に至らず、フリーランスになってから再挑戦しました。4×5で、黒人男性の顔のパーツに寄って撮影した作品を出しました。4×5カメラをモデルにぶつからないように置くのが難しかったことを覚えています。入選することはそれまでずっと私の宿題みたいなものでしたので、ひとつの区切りになったように思います。

撮り続けてゆくことは日々、自分が経験したり感じたりしたことが作品に微妙な変化が現れるということ。今、撮影した写真は今しか表現できない写真になる。だからこそ、おもしろいのだと思います。これから先も自分自身の変化がどのような作品になってゆくのか楽しみです。

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APA AWARD 2014 広告作品部門入選(単作品) 広告主:螢縫灰鵐ぅ瓠璽献鵐哀献礇僖



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佐藤倫子 Michiko Sato
資生堂宣伝部を経てフリーに。被写体に寄った抽象作品が多く「絶対的に非現実の世界観」を目指している。「第28回社団法人日本広告写真家協会公募展」入選、「APAアワード2014」広告作品部門入選、「APAアワード2016」広告作品部門入選、写真作品部門入選。

※この記事はAPA NEWS 瞬 no.162から転載しています。


日本広告写真家協会「APAアワード2018」募集開始

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日本広告写真家協会が主催する「APAアワード2018」の作品募集が9月1日より開始される。募集するのは2つの部門で、広告作品部門の応募資格はフォトグラファー、広告主、CD、AD、デザイナー、コピーライター、プロデューサー、その他制作・発表に携わったクリエイティブスタッフなら誰でも応募可能で、しかも応募料は無料。募集期間は9月1日〜15日。


もう一方の写真作品部門は「挑戦・CHALLENGE」が今年のテーマで、応募料として一般:3,000円/1枚、学生:1,500円/1枚が必要となる。募集期間は9月1日〜29日。入賞・入選作品は、東京都写真美術館での展覧会で展示されるほか、「年鑑 日本の広告写真2018」に掲載される。


応募の詳細:http://www.apa-japan.com/award/