「食べられるお箸」を取材した。

「食べられるお箸(畳味)」が発売

愛知県・碧南市の丸繁製菓は20日、「食べられるお箸(畳味)」の一般販売を始めた。

提供:「食べられるお箸(畳味)」 PR事務局

農薬を使わないオーガニックな「いぐさ」で作られており、箸として使った後に食べることができる。

提供:「食べられるお箸(畳味)」 PR事務局

熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会と共同開発した商品で、5膳セット1930円(税別)で販売されている。

熊本産いぐさ100%

国内シェア96%を誇る一大産地である熊本県産の安全で高品質な「いぐさ」を100%使用。

提供:「食べられるお箸(畳味)」 PR事務局

食べられる食器などを製造する愛知県の老舗企業「丸繁製菓」で、一本一本職人が手作りで生地を練り上げ、じっくり低温で焼き上げて製作した。

提供:「食べられるお箸(畳味)」 PR事務局

箸1膳あたりにサラダ1皿分(一般的な野菜サラダ1皿77グラム中の量)の食物繊維が含まれているという。

クッキーみたいな食感

「食べられるお箸(畳味)」 PR事務局に詳しい話を聞いてみた。

--具体的にどのような食感?

クッキーみたいな食感です。また、袋を開けた瞬間広がる畳の香りと共にお楽しみくださいませ。

提供:「食べられるお箸(畳味)」 PR事務局

--固さはどの程度?

最初は少し固いとの印象はありますが、お箸としてお使いいただくものですので、使ううちに柔らかくなります。固い食感と柔らかい食感を同時に体験することが出来ます。

提供:「食べられるお箸(畳味)」 PR事務局

「懐かしい」「面白い」と反響

今年3月末に都内と熊本の3店舗で限定提供したところ多くの反響がよせられ、生産体制を整えて一般販売に踏み切ったという。

--食べた人の反応や感想は?

反応としては「いぐさが食べられると初めて知った」「甘くておいしい」などのご意見をいただいています。

ただ「硬い」といわれる方もおられ、年配のかたや歯が悪い方には厳しいという意見も出ております。ですが、おおむね高評価をいただいており「どこで買えるのか」「販売はするのか」などの問合せもいただいています。

食べた方の感想はやはり、「新しい」「面白い」「(久しぶりに嗅いだ畳の香りが)懐かしい」が多くありました。

提供:「食べられるお箸(畳味)」 PR事務局

「『畳』と口にしてほしい」と考え誕生

食べられるお箸は「もう一度和室のあたたかさを思い出し、『畳』と口にしてほしい」という想いから誕生した。

近年、和室の減少に伴って畳に触れる機会も急減。1972年には1万戸超だった熊本県のいぐさ農家戸数が2014年には500戸程度になるなど、国産いぐさは危機的な状況に陥っている。

そこで「『畳』と口にしてほしい」→「『畳』を口にしてほしい」と発想し、商品を企画したという。

--いぐさ農家や丸繁製菓は当初どのように反応?

いぐさ農家の方々も丸繁製菓の方々も、あまりにも新しいアイディアに最初は驚きました。

農家の方々には、本企画のゴールは「熊本いぐさの品質の高さの訴求」と「新しいビジネスチャンスの提示」であることを説明し、理解を得ました。

また、丸繁製菓の方々には、お互い新しいチャレンジなのもあり、密に連携しながらお箸の開発をしていました。

提供:「食べられるお箸(畳味)」 PR事務局

いぐさ粉の配合率などに苦労

--開発にあたり「こだわった点」と「苦労した点」は?

いぐさの粉の配合率:お箸として機能できるほど(握ってもすぐ折れない/汁につけても大丈夫)の強度を保ちながらも、硬すぎると食べられなくなるため、食べられる硬さで仕上げていくこと

箸の形状:制作過程で曲がったり、表面がでこぼこだったりするものを無くすこと。丁寧に低温で焼き上げることで形状を整えていくよう調節していった。

製造した丸繁製菓の榊原社長は「40年間の業務の中で最も難しいと感じる制作でした」とコメントしている。

提供:「食べられるお箸(畳味)」 PR事務局

「いぐさ」に新たな命を

食べられるお箸には「日本の『いぐさ』」の未来への想いが込められている。

熊本県産のいぐさは、外国産いぐさと違い、厳しい農薬の規制の中、農家の手によって丁寧に栽培されているため、それこそ、“食べられるぐらい高品質な仕上がり”になっています。

さらに、畳そのもののマーケットが縮小する中で、畳の質の高さを訴求することは勿論、いぐさに新たな命を吹き込む必要があると考え、今まで知られてなかった、いぐさの栄養価値に着目し、“超健康野菜”としての可能性を思考したという。

“食べられるぐらい高品質な仕上がり”、“超健康野菜”を掛け合わせ、日本人の食事に最も近づけるものは何か模索した結果、食事で当たり前に使う「お箸」にたどり着き、「食べられるお箸(畳味)」というアイディアに至りました。

「食べられるお箸」というアイディアに、いぐさが持つ2つの価値を翻訳することで、国内での話題は勿論、海外からのインバウンド需要における、日本らしいおみやげの選択肢の1つとして、「Tatami-Flavored eatable chopsticks」がウケるのでは、という広がりも持たせました。

提供:「食べられるお箸(畳味)」 PR事務局

有名レストランや料亭など飲食店への導入予定はないか聞いたところ、現時点では予定していないが今後展開する可能性はあるという。

食べられるお箸(畳味)という商品を通して、より多くの方に国産のいぐさの安全性やクオリティを知ってもらいたい。その上で、衰退しつつある国産いぐさ農家を盛り上げていき、日本に再びいぐさ(畳)に触れる機会を創出していきたいと思っています。

提供:「食べられるお箸(畳味)」 PR事務局