31日、新華社は、稲田朋美前防衛相の辞任について「安倍晋三首相すら彼女を守れなかった」とする記事を掲載した。資料写真。

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2017年7月31日、新華社は、稲田朋美前防衛相の辞任について「安倍晋三首相すら彼女を守れなかった」とする記事を掲載した。

稲田朋美防衛相が28日、南スーダンに国連平和維持活動(PKO)で派遣された陸上自衛隊の日報問題をめぐる不祥事の責任を取って辞任した。日本政界には激震が走っている。安倍政権の支持率は下がり続けており、稲田氏は支持回復に向けて犠牲にされた形だ。しかし、日報隠蔽(いんぺい)問題の真相は単純ではないようだ。

自衛隊の海外派遣を実現するため、日本の右翼勢力は「戦後秩序からの脱却」が「正常な国家」になるため不可欠だと叫んできた。国連平和維持活動への参加は、その予行演習だった。日本の有識者は自衛隊は安倍首相が熱望する憲法改正への「供え物」だと指摘。「安倍首相は自らの道具として自衛隊を使い、将棋の捨て駒にした」と分析する。

しかし、今回の日報隠蔽問題への批判は高まる一方で、安倍首相は稲田氏をかばい切れなくなった。忘れてならないのは、日報隠蔽で稲田氏が辞任することは、自衛隊の海外派遣への批判から人々の目をそらす意図があることだ。安倍政権の「正常な国家」への野心は続いている。日本の右翼勢力の軍事的もくろみに対しては、今後も十分警戒しなければならないだろう。(翻訳・編集/大宮)