6月6日、ジョージ・クルーニーとアマル夫妻に待望の双子、エラとアレクサンダーが誕生。ビヨンセも6月12日、めでたく双子の赤ちゃんのママになりました。セレブで双子がいるのは彼らだけでなく、ジェニファー・ロペス、アンジェリーナ・ジョリー、サラ・ジェシカ・パーカー、ニール・パトリック・ハリス、そしてセリーヌ・ディオンなども。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、アメリカの双子出生率は1980年から2009年にかけて76%まで上昇したそう。

さて、双子の親の実態とはどんなものなのでしょう。苦労は倍になる? それとも楽しさが2倍? ここでは<TOWN&COUNTRY>が専門家たちにインタビューした内容をご紹介します。

1.自分ができることだけをすればいい

「数からいったら負担は増えるけれど、双子がいることで大変さが2倍になるわけではありませんよ」と語るのは、『双子を持ったらするべきこと(What to Do When You 're Having Two/原題)』の著者で、双子の親の支援ネットワーク<Twiniversity>の代表であるナタリー・ディアスさん。

5年にわたる不妊治療の末、二卵性の双子を出産したという彼女。自分の双子をどうやって育てたらいいのか必死になっていた時、ネット上で見つけたアドバイスは、「トラブルが2倍になる」という捉え方に偏った、ネガティヴな内容を示すものばかり。試行錯誤の末、自ら医者や児童専門家からアドバイスをもらい、双子以上の子供を育てる親たちとアドバイスを共有するための場所として<Twiniversity>を立ち上げ、そこに"自分自身の小さな双子の世界"を創ったのだそう。

双子を授かったとわかったとき、まずどうすればいいか。ディアスさんのアドバイスはこう。

「"今"できることだけをすればいいんです。出産前からびくびく心配することはありません。ただし、双子は早産になることが多いので、妊娠32週までに子供部屋の準備が終わるように考えること」

最も重要なことは、妊娠中は自分自身に充分過ぎるほどの注意を払うという点なのだそう。水分補給を怠らない、忘れずに休息を取る、自分の身体の声に耳を傾ける――基本的なアドバイスに思えるかもしれませんが、双子妊娠中はより多くのリスクを伴うものだから、こうした基本を守ることがより重要になるのだとか。双子妊娠30週(または7カ月半)に入ったら安静に過ごすことが大前提。念のため、自分で考えているより早めに産休を取るようにした方がいいとのアドバイスも。

2. 出産後の睡眠不足とストレス増加に備えよう

「赤ちゃん1人でも大変なのに、双子の場合はもちろんずっと大変ですよ」と、『アンセルフィー:共感力のある子が自己中社会で成功する理由(UnSelfie:Why Empathetic Kids Succeed in Our All-About-Me World/原題)』の著者で教育心理学者のミシェル・ボーバ博士は言っています。「一番大事なのは、何が疲労の要因かを認識して、その因子を取り除くこと。とりわけお母さんにとってね」。

3. なんでも2個ずつ買わなければならない

これこそ現実的な問題。子ども1人ならベビーベッドは1台買えばいいし、2番目の子どもの予定があれば、それを次の子のためにとっておけばいいだけ。でも双子の場合、なんでも同時に2つ必要だから、2個ずつそろえる必要が。けれども、何もかも2セットあるということが、子供たちの成長とともに役に立つ日も来るそう。例えば、どちらかが数学の教科書を忘れたら、もう1人から貸してもらえばいい、など。

#Repost @egt239 ・・・ My view from 35,000 feet. No glam. No filter. No worries. #motherlove @jlo

A post shared by Jennifer Lopez (@jlo) on

4. 双子は行動がシンクロする

二卵性双生児の場合共通しているのは生まれた日だけですが、どんな双子も特別な強い絆で結ばれているそう。ボーバ博士はそれが結果的に、1人が泣き出すと、もう1人も泣き出すというような、"感情的なシンクロ"につながることもあり、親はそれについての心の準備をしておいた方がいいとアドバイスしています。といっても、このシンクロが起きるのはハッピーなときも同じだから、1人の機嫌がよければ、もう1人も機嫌がよくなるという場合もあるそう。「これが双子の不思議なのです」。

5. 双子はお互いに欠けている面を理解し、助け合う傾向が

生まれた時から自分とは別の1人と一緒に人生を送っている彼ら。ディアスさんは「お互いの気持ちがわかる、不思議な感覚を生まれつき持っているのです」と説明します。

お互いの間だけでコミュニケーションがとれる彼ら独自の言語、いわゆる"ツインスピーク"を持つケースもあるとされていますが、ほとんどの双子はそうではなく、子どもの成長段階はそれぞれ違うので、話し始めるタイミングが双子によって違う場合も。その場合、言葉が遅いほうの子が言いたいことを、言葉が早かったほうの子が「通訳」することもあるそう。背の高さが違う場合も同様で、背の高い方が背の低い子が届かない場合にフォローしてあげたりするそうです。

6. 双子は団結して親に挑む

ディアスさんの子どもたちは、いつも団結してママに向かってくるそう。「いつも一緒になって私に挑んでくるの。先生やお友達に対してもそう。2人でひと組なのよね」。もう少し大きくなったら、しつけの面で考慮しなければいけないこともあるかもしれませんが、双子が誰よりもお互いを一番に考えて一致団結するということを、親は理解しておく必要があるかもしれません。

「もしボートが沈みそうになったら、あの子たちは私より先にまずお互いを助けるでしょうね。でも私はそれが嬉しいの。2人はお互いに必要不可欠な存在。あんなに強い絆で結ばれているなんて素晴らしいと思うわ」。

7. 子どもと2人きりの時間をもつことが大切

子どもに、自分自身が親にとって大切な存在であると自覚させてあげるのはとても大切なことですが、これは双子の場合も同じ。いつも双子まとめてではなく、ひとりひとりの子どもと過ごす時間をもつよう、双子の親は努力する必要があるそう。それぞれの子の得意なことや好きなものをはっきり把握するためにも、ひとりひとりと向き合う時間が必要とのこと。ディアスさんは夜、双子のそれぞれと、2人きりの「デート」をする時間を定期的にもっているのだとか。

8. パートナーを大切にするのを忘れずに

双子の親の離婚率は、実は標準より高いとのこと。いろんなことがいっぺんに襲いかかってくるため、一児の親の2倍の精神的・経済的ストレスがかかるうえ、双子のことを何よりも優先してしまうことも原因に。でも、夫婦の関係が上手くいっていることは子どもにとっても大切なことだし、「パートナーを最優先に」というのがディアスさんのアドバイス。

さらに彼女はこうも言っています。「双子は、時に家や体まで壊してしまう嵐のようなもの。産後1年は夫婦で込み入った話をする時間はもてないと思うので、性生活のことや休暇のこと、終の棲家はどこにするかというようなヘビーな話題は、出産前にしておきましょう」。

9. 知らない人がずかずか入り込んでくるのを覚悟すること

双子の赤ちゃんの場合、知らない人が話しかけてくる頻度が、赤ちゃん1人の場合よりもずっと多い可能性が大。ディアスさん自身、双子の赤ちゃんと外出したときに、ぶしつけな質問の嵐に遭遇したそう。母乳育児なの? 不妊治療したの? 一卵性?などなど。「一卵性?っていう質問のたびに5円ずつ貯めていたら、子どもたちが2歳になるまでに仕事を引退できただろうなって思うほど」。

10. 双子を母乳で育てることは可能

2人同時に母乳で育てることは可能だし、理想的。けれども、まず赤ちゃんそれぞれの飲む量を知っておいたほうがいいので、2人同時に飲ませ始めないほうがよいとのこと。また、赤ちゃんとおっぱいの組み合わせを決めないことも重要なのだそう。ママの体は需要と供給で成り立っているので、同じおっぱいから同じ赤ちゃんに飲ませ続けていると、片方の赤ちゃんだけがいつも多めに飲み続けるということになりかねないから。そうすると、おっぱいのサイズ自体が変わってしまうこともあるそうです(!)。

11. 働き方も大きく変わる可能性が

注目の的になっているアマル・クルーニーのような弁護士でも、双子の出産後は働き方を変えるそう。<E!NEWS>によると、6カ月の産休後に仕事に復帰する予定とされていますが、多くの時間を在宅勤務にするとのこと。

仕事への復帰について、ディアスさんはこうアドバイスしています。「復帰を簡単に考えすぎる人が多いような気がします。何が起こるか想像するのは難しいけれど、やはり、出産前に計画を立てておくことが重要。産休を長めにとることのほか、あなた自身と家族が新しいスケジュールになじんでから復帰できるよう、産休が終わる早めの時期からお子さんを預けはじめることも検討してみましょう」。

苦労もハッピーもダブル以上になりそうな双子の子育て。でも、知らない人に質問される機会が、1人の赤ちゃん連れのときよりも激増しそうだというのは意外な盲点ですね(笑)!

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Nobuko Yamazaki (Office Miyazaki Inc.)

TOWN&COUNTRY US