新座長就任公演を終えホッとした顔の酒井藍

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 吉本新喜劇史上初の女性座長に最年少の30歳で就任した酒井藍が31日、大阪・なんばグランド花月(NGK)での座長公演を終えた。6日間で計19公演。5月10日に座長就任を告げられて、同26日に発表。それから2カ月余り、大忙しだった毎日を振り返り、「彼氏を探さんと」と恋愛意欲を語った。

 ――6日間の新座長公演が終わりましたが?

 「ホッとした、と言いたいところですが正直なところ、疲れに気づかないほど、ずっと緊張してました。また明日、また明日と。今もまだ、緊張してますね(笑い)」

 ――5月10日に新座長就任を通告され、26日に発表。それ以降、プレッシャーもあったと思いますが?

 「ずっと新座長という実感がなかったんですよ。でも、就任公演まであと2週間となって、スケジュール表を見て、急にドキドキするようになって…。怖かった、というのが正直なところです。前日(7月25日)も朝4時まで稽古していて。帰り際に外に出るとゲリラ豪雨。座長就任公演の初日に縁起でもないなとまた不安になって…。でも、(森田)まりこ姉さんに“朝になったらやむから大丈夫や”と励まされて、思わず涙が出てしまいました」

 ――座長として初めての舞台の感想を。

 「すべったらどうしようとか、自分が周りをカバーしないととか、いろいろ思ってましたが、初日はそんな余裕がなかった。せりふのことばかり考えてました。いつも水分をたくさん取る方なんですが、初日の公演前、メークさんから言われるまで水、飲んでなかった。忘れるぐらい、緊張してました」

 ――1回目の公演は?

 「頭の中が真っ白。それでも座長の先輩2人がそばにいてくれたんで。体力的には、お正月に1日7公演、なんてやったこともあるので余裕でしたが、精神的に余裕がありませんでした」

 ――座長初公演はどういう台本にしようと?

 「舞台の最後に、座長になったことをリンクさせて、恩返しできるように頑張ります、というのを伝えたかった。分かりやすいお芝居をしようと。パワープレーヤーのすち子さん(すっちー)がいたから安心してました。何でも突っ込んでくれる信濃(岳夫)さんがいて、川畑(泰史)兄さんがカバーしてくれて。最強の布陣でした。恋愛ものは少し恥ずかしかったけど。ムズがゆいというか」

 ――乙女の顔、を見せられましたか?

 「プライベートで恋愛せんとアカンなと思いました(笑い)。彼氏を探さんと。恋愛の気持ちが全然分かりませんから。自分が絡まない胸キュン物語だったら、作るのは自信あるんですが、自分が主役になると…」

 ――座長になって一番良かったことは?

 「周りへの感謝の気持ちを改めて再確認させてもらいました。座長になることで、周りのいろんな方々が動いてくれて。ゲストの座長さんたちが、お芝居をより良くするために考えてくれたり、助けてくれたり。ファンの方も静岡、博多から来てくれて」

 ――就任が決まってから、一番心に残っている先輩の言葉は?

 「小籔(千豊)兄さんの“座長になったらより謙虚に。平身低頭で、を心がけや”と。感謝の気持ちを忘れたらアカンということです。ホンマにそう思います」

 ≪次回座長公演は19日から≫緊張の初座長公演は酒井だけではない。2人の妹さんによれば「お母さんが一番緊張してたみたい」。初日の最初の公演には両親そろって駆けつけてくれたそうで「お母さんは口上に感動してくれて、お父さんも良かった、と言ってくれた」と酒井も喜んだ。自宅通勤の酒井を、1日4回公演だった29日は父が車で迎えに来てくれたそうだ。1日からはテレビ局のロケ中心の仕事へ移行。次回の座長公演はNGKで19日からの3日間となる。

 ◆酒井 藍(さかい・あい)1986年(昭61)9月10日、奈良県田原本町出身の30歳。生駒高から専門学校を経て奈良県警に就職。交通課で窓口業務をしていた。2007年9月に吉本新喜劇「第3個目金の卵オーディション」に合格し、吉本新喜劇入り。1メートル63、100キロ。柔道2段。