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日本と中国は、しばしば円滑を欠くことがある。先日も中国海軍の情報収集艦が、日本領海内に侵入したというニュースが報じられたばかりだ。だが、これは政治のハナシ。民間レベルでは両国の親交は深まっているのは確かだ。

それを象徴するかのような記者会見が7月下旬に開かれた。この会見では、10月21日(土)、10月22日(日)の両日に、東京・代々木公園のイベント広場で「チャイナフェスティバル 2017」が開催されると発表された。代々木公園のイベント広場といえば、毎週のように何かしらのイベントが開かれている場所。「ベトナムフェスタ」や「タイフェスタ」といった、外国との交流を促進するイベントが開催されることも珍しくはない。ただ、中国をテーマにしたイベントがこの場所で開かれるのは、意外にも初ということだ。

記者会見に現れたのは中華人民共和国駐日本国特命全権大使 程永華氏、元内閣総理大臣 福田康夫氏、衆議院議員 青柳陽一郎氏といった顔ぶれ。今回のイベントにいかに注力しているかが伝わってくる陣容だ。

程全権大使は、「民間交流を促進するために、このフェスティバルを最大限に活用したい。盛大になるよう務める」と意欲を示した。福田元首相は「中国文化を日本に広げることへ大きく期待したい」とイベントの意義を語り、青柳衆議院議員は、上野動物園で誕生したパンダの赤ちゃんを引き合いに出し、「日中友好の動きはまだまだ弱いが、今後、強固に絆を育てていきたい」と力強く話した。

今回のイベントは、「日中国交正常化45周年」を祝う記念事業でもある。そのため、盛大な催しにしたいという、主催者側の強い想いがある。

まず、イベント広場への出店ブースだが、約100店にのぼる。そのうち、飲食関連が60、物販・団体の展示が40となる予定。事務局によると、両日で約10万人の来場客を見込み、天候に恵まれればその2倍の来場もありうると話す。10月といえば、もっとも外出しやすい時期ともいえ、来場客数の見込みも十分に期待できる。

また集客のための仕掛けも豊富だ。会場には映画「レッドクリフ」の主題歌を担当したアランさん、二胡奏者・ウェイウェイ・ウーさん、日本からはサンプラザ中野くんさんが参加。「2017東京・中国映画週間」との連携も予定されている。会場の飲食ブースでは、辛い料理を食べ比べる“激辛グランプリ”も開かれる予定だという。

程全権大使は、フェスティバルが行われる10月という時期を引き合いに出し、「“文化の秋”“食欲の秋”というが、さらに“友好の秋”としたい」と語った。“友好の秋”のくだりでは、来場した関係者や記者から拍手が起こった。中国文化を知る秋、中国料理を味わう秋、そして中国との友好を深める秋にして、同国が日本にとって“近くて遠い国”ではなく“近くて近い国”に、より両国がなれることに期待したい。