ブラッド・ピットと離婚後、雑誌『ヴァニティフェア』で初めて私生活についても触れるインタビューに答えたアンジェリーナ・ジョリー。高血圧症と顔面神経麻痺を患ったことなど赤裸々に語ったインタビューで明かした映画のオーディションエピソードに批判が殺到し、アンジーが反論の声明を発表した。 発端になったのはアンジーがプロデュース、監督した映画『First They Killed My Father: A Daughter of Cambodia Remembers(原題)』のオーディションに関する話題。

2017年2月 カンボジアで原作者のルオン・ウンや子役と記者会見を出席したアンジェリーナ・ジョリー

インタビュー記事の中で、「原作者のルオン・ウンの子供時代を演じる子役を探すためにオーディションをした。アンジェリーナ・ジョリーとキャスティングディレクターは孤児院などを訪れ、子供たちに会った。お金をテーブルの上に置いて子供にそのお金が欲しい理由を尋ね、そしてその子からお金を取り上げるというゲームをやった」「その後、監督であるアンジーが子供を追いかける。子供はお金や役をもらうために嘘をつかなくてはならない状況になる」と説明。このオーディション方法を巡り、貧しい子供達に対して残酷だという抗議の意見や怒りの声が続出。

これに対して、アンジーは「ハフィントンポスト」に声明を発表。記事の中で「ゲーム」と言われているものは、映画のワンシーンを元にした即興の演技だったと説明し、お金を子どもから取り上げることもしていないと明らかにした。 「この映画では、オーディションから製作、そして現在に至るまで子どもたちが安全で心地よく健康でいられるよう、すべての面で配慮をしてきました。子どもたちが必要なものを確実に与えられるよう、両親、保護者、子どものケアをするパートナーのNGO、医師が毎日現場にいました。この国の歴史の痛みに満ちた部分を再現することで、どんな形であっても傷つく人が出ないように何よりも努めました。 映画に実際に出てくるシーンを使って即興の演技をやってもらったことが、本当に起きた状況のように書かれたことを腹立たしく思います。オーディションで本当に子供たちからお金を取り上げたというのは間違いであり、怒りを感じています。そのようなことが行われていたら、私自身も激怒するでしょう。 この映画の目的は、戦争という状況下で子供たちが直面する恐怖を語り、彼らを守るために助けることを訴えることです」と説明している。

紛争の犠牲になった子どもたちや女性のために戦っているアンジー。この映画もその一環であったはずが、何の因果か、こんな誤解を受けるとは……。

Photo: Getty Images Text: Yoko Nagasaka