夏休みの風物詩のひとつ、ラジオ体操。言うまでもなく健康増進のために考案されたものですが、無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』の著者でマンション管理士の廣田信子さんは、「地域で高齢者を支える仕組みにも最適」との論を展開しています。なぜラジオ体操が高齢者支援につながるのでしょうか。

ラジオ体操ってすごいコミュニティアイテムかも…

こんにちは! 廣田信子です。

先週は、久しぶりに、夏休みの朝のラジオ体操に参加しました。自治会が子供たちのためにずっと続けているもので、夏休みの最初の週と、最後の週に行われています。私の棟の真ん前でやるというので、お誘いを受け、新人住民としては、取りあえず行ってみました。子供だけじゃなく、大人も参加していました。

で、なかなかよかったです。さすがにラジオ体操の動きは体に染みついていますので、リーダーの動きをみればすぐ思い出し、きつくもなく、でも体がほぐれて気持ちがよかったです。で、ご近所さんと顔を合わせるので、ちょっとした伝達や、ものの手渡しもできて、便利でした。

朝6:30という時間、子供のころは、目覚まし時計の音を恨みながらやっと起き、眠い目をこすりながら…という時間でしたが、今は、必ず起きている時間になりましたので、参加すること自体は、特に努力が要りません。しかも、15分と短いので、あまり、朝の他の作業の邪魔もしません。まあ、私の朝の一番の仕事って、このブログを書くことですが(笑)。ブログを言い訳に、朝のウォーキングをサボりがちな私にはちょうどよかったので、今朝は、ラジオ体操ないんだ〜と思うと、ちょっと寂しいような…。

ラジオ体操リーダーの方が、「ラジオ体操は高齢者が顔を合わせるのにもちょうどいいから、本当は、毎日やってもいいんだよね。時間が短いし、ラジオ体操知らない人はいないし、話が苦手な人でも誰もが参加できるし…」と。ほんとうにその通りだと思いました。

そういえば、ラジオ体操でコミュニティづくりという事例や運動があったはずとネットで調べると、たくさん出ています。お祭りとかは難しい小規模のマンションでも、簡単に始められるので、これ、コミュニティづくりにいいかも…と改めて思いました。

準備するものはラジオ一つですし、エントランス周りに、少しスペースがあればできます。時間が決まっているので、規則正しい生活を送る指標になりますし、時間もとりません。参加者が多くても少なくてもOK、もし、たとえ1人だったとしても、ラジオ体操をすることには何の支障もありません。週一から始めてもいいし、2、3人仲間がいて交代でラジオ当番をすれば、毎日でもそんなに負担にはならない気がします。もし、急遽中止でも、参加者は家に戻るだけなので迷惑にもなりません。

朝、顔を合わせて、あいさつし、いっしょに体を動かす…、「日本が危機。認知症患者と家族を支えるには何をすれば良いか?」で書いた地域で高齢者を支える仕組みとしてもとてもいいプログラムだと思います。

ちょっと聞きたいことがあるときは、朝のラジオ体操に出れば、誰かに会って話が聞けるという仕組みがあると、人づきあいが得意じゃなくて、サロンに出ていくのはちょっと…という人とも、ゆるくつながれると思います。いつも来ているのに、しばらく顔を見ない人がいれば、安否確認の声掛けをすることに繋がります。

また、管理組合運営上も、こういう必ず何人か集まっている場があると、マンションで問題が発生して、緊急でみんなの力を借りたいというような時に、理事さんたちが、直接住民と話せる機会にもなります。

私は、セミナーや講演で、あまり負担なく、お金もかけず、ちょっとしたことでコミュニティづくりができる方法をいくつか紹介していますが、ラジオ体操もその中に加えようかと思っています。そこに加える基準は、そんなにコミュニティの濃い付き合いが得意じゃなく、そんなに勤勉でもないこの「私」でもできそうなこと…というものですが、ラジオ体操なら私でも当番ぐらいはできそうな気がしています。何より、朝、体を動かすのは気持ちがいいですから!

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出典元:まぐまぐニュース!