スティーブ・ジョブズ氏の未亡人であるローリーン・ジョブズ氏の慈善団体Emerson Collectiveが、創業160年の老舗雑誌であるThe Atlanticの経営権を掌握する見通しであることが分かりました。The Atlanticは奴隷廃止運動を推し進めたグループに端を発するメディアとして知られています。

社会改革を推し進めているジョブズ夫人

The Atlanticの現オーナーであるデヴィッド・フィンレー氏によると、もとは3人の息子へ譲るプランもあったものの、彼らのメディア運営への関心が薄かったため、2年前より買い手を探していたそうです。ただし、今回の買収を受けても、フィンレー氏は向こう3〜5年は経営に携わっていく予定とのことです。
 
ローリーン・ジョブズ氏は、スティーブ・ジョブズ氏の遺産相続などによって、200億ドル(約2兆円)以上にも上る資産を有すると言われており、Emerson Collectiveを通して教育制度の改善や移民制度の改革、環境保護などを訴えてきた人物です。奴隷廃止運動を推進したグループによって創刊され、現在も質の高い記事で定評のあるThe Atlanticだけに、両者の相性は良さそうです。

テクノロジー企業とメディアは相性がいい?

メディアがテクノロジー企業関係者の手中に収められるケースは珍しくなく、これまでにもThe Washington PostをAmazon創業者のジェフ・ベゾス氏が2013年に2億5,000万ドル(約275億円)で買収しているほか、E-bay創業者のピエール・オミディア氏によるThe Intercept、Facebook創業者のクリス・ヒューズ氏によるNew Republic(後に売却)などが知られています。
 
 
Source:Re/code,NPR
Photo:Flickr-UNclimatechange
(kihachi)