39歳となったブッフォン。キャリアの終幕も近づいているイタリア・サッカー史に名を刻むであろう守護神は、移籍市場に対して独自の考えがあるようだ。 (C) Getty Images

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 天井知らずに高騰を続けているメルカートにおける移籍金に、イタリア・サッカー界の現役レジェンドは思うところがあるようだ。ユベントスに所属するイタリア代表GKのジャンルイジ・ブッフォンが警鐘を鳴らしていると『ESPN』が伝えている。
 
 2001年にパルマからユベントスへ渡った際に、GK史上最高額の移籍金5288万ユーロ(現レートで約67億6800万円)を記録していたブッフォン。しかし、ここ数年の移籍金の跳ね上がり方は、そんなイタリア代表守護神のレコード額を霞ませる。
 
 例えば、今夏はバンジャマン・メンディ(←モナコ)にDF史上最高額の6000万ユーロ(約77億円)を支払ったマンチェスター・Cは、すでに240億5000万ユーロ(約307億8400万円)を使っている。
 
 さらにバルセロのブラジル代表FWネイマールはパリ・サンジェルマンと個人合意に達した見られており、このまま移籍が成立すれば、契約解除金が2億2200万ユーロ(約284億円)、年棒は税抜き3000万ユーロ(約38億4000万円)と史上空前の額に達すると見られている。
 
 イタリアでも中国資本の後ろ盾を得たミランが、ユベントスのレオナルド・ボヌッチなど10人の新戦力を加え、総額2億1000万ユーロ(約268億8000万円)というクラブ史に残る大型補強を展開してもいる。
 
 そうした市場の傾向を見たブッフォンは、「ファイナンシャル・フェアプレーを支持するかって? 答えはイエスさ。いくつかの基準を設けて制限されるべきだと思うね」と訴え、さらに話題のネイマールの去就にも触れている。
 
「今の市場はなんだか幻を見ているようだ。なぜ、ネイマールの価値は2億2000万ユーロなんだ? 6億ユーロ(約768億円)じゃなくても良いのかい? 小さい頃、僕の祖父がよく言っていた。『風船は膨らんで、膨らんで、やがて爆発するものだ』ってね」
 
 また、名手ブッフォンはセリエAのライバルになりうるミランの大型補強に対しても自身の見解を示している。
 
「もう、今のマーケットで何が起ころうと驚くことはないけど、彼らは確かにとんでもないお金を費やしている。昨日は10だったものが、明日には100になるようなね。でも、僕はより拮抗したセリエAになると思っている。この数年間苦しんできた者たちがその価値を復活させようとしているし、それを見られそうだよね」
 
 今シーズン限りでの引退を仄めかしているブッフォン。それだけにユーベでのラストイヤーはセリエA7連覇、そして悲願のチャンピオンズ・リーグ(CL)優勝で、花道を飾りたいところだろう。本人も、「特別な何かを成し遂げるために頑張るつもりだ。別れを目の前にしている時には常に、思い出を宝石にして永遠に残したいと思うものさ」と意気込んでいる。
 
 ライバルクラブの大型補強が目立つなかユーベは、セリエA王者として国内で絶対的な地位をキープできるのか? 欧州戦線では昨シーズンに逃したCL制覇の悲願を叶えられるか? ブッフォンの活躍と共に大いに注目したい。

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