日本軍なぜアッツ島、キスカ島へ?

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毎年、夏がめぐってくると、あの戦争に思いをはせる人は多いでしょう。とはいっても、戦後70年以上が経過して、戦争の記憶が薄れつつあるのは確かです。

なぜアッツ島、キスカ島へ?

歴史の教科書などには、戦時中の日本軍の進出範囲が記された図が掲載されています。太平洋の広い範囲に、日本軍の痕跡が残されています。その中で、太平洋の右上、アラスカの沖合に浮かぶ、アッツ島とキスカ島も最大進出範囲となっています。この島は特に資源もなく、アメリカの本土からも遠く離れています。なぜ、この場所を日本軍は占領したのでしょうか。

陽動作戦だった?

日本軍がアッツ島、キスカ島を占領したのは、陽動作戦のひとつだといわれています。日本軍が南方へ進出するにあたり、敵の目をあざむくために、わざと北方への進出も行い、目くらましとしようとしたのです。さらにハワイの北西にあるミッドウェイ島を攻撃にするにあたり、アッツ島キスカ島を同時に攻撃することで敵を混乱させる陽動作戦にも使われました。さらに、アッツ島、キスカ島は高緯度にあるため、日本からの直線距離は、ハワイよりも近い場所にあります。ここにアメリカ軍が基地を建設すれば、日本への攻撃の拠点となりかねません。そのため、一応抑えておく場所として、アッツ島とキスカ島の占領が行われました。しかし、実用性はほとんどない作戦だったと言われています。