6年ぶりの来日

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 英監督エドガー・ライトが7月31日、最新作「ベイビー・ドライバー」を引っさげ約6年ぶり3度目の来日を果たし、都内で会見した。敬愛するアクション映画の巨匠ウォルター・ヒル監督とのエピソードを披露し、場内を盛り上げた。

 本作を「ヒル監督へのトリビュート」だと明言するライト監督は、「試写会やプレミアに招待したんだけど、彼はなかなか足を運んでくれなくて。もしや見たくないのか不安がっていたら、『この映画には、お金を払いたい』と言ってくれたんだ」と感激しきり。ヒル監督は妻を連れ、映画の公開初日に米ロサンゼルスのセンチュリー・シティ・モールにある劇場で本作を鑑賞したそうで「電話で『最高だったよ』と伝えてくれた。ディナーに10回誘わないと」と瞳を輝かせた。

 ちなみに、ヒル監督の代表作であり、本作にも強いインスピレーションを与えた「ザ・ドライバー」(1978)はセンチュリー・シティ・モールの地下駐車場で撮影が行われており、ライト監督も「偶然か運命かわからないけど、こんなことがあるんだね」としみじみ語っていた。

 映画は、事故の後遺症で耳鳴りに悩まされながらも、音楽に身をゆだねて外界から遮断されると天才的な運転技術を発揮する「逃がし屋」の青年ベイビー(アンセル・エルゴート)が、“最後の仕事”として無謀な強盗に手を貸すさまが描かれる。ライト監督は「主人公のベイビーと僕には共通点がある。音楽がインスピレーションであり、モチベーションなんだ」といい、音楽とアクションの融合は「20代のころからアイデアはあったんだ。撮影中は現場で、音楽を流しっぱなしだったよ」と明かした。音楽好きで知られるライト監督は、来日直後に「フジロックフェスティバル」を訪れ、渋谷のタワーレコードにも足を運ぶなど積極的に行動している。

 劇中では、スバルのインプレッサWRXが派手なカーチェイスを繰り広げており、「台本ではトヨタのカローラって書いていたんだけど、スタントチームからスバルを薦められてね。見た目はセダンタイプだけど、全輪駆動だからまるでラリー車と同じ動きができるんだ。スバルのファンに、とっても好評だよ」。すでに続編製作も報じられているが、「まだ決定ではないんだ。でも、僕自身、愛すべき登場人物たちの今後に興味があるよ」と可能性を示唆していた。

 「ベイビー・ドライバー」は、8月19日から全国公開。