ベネズエラの首都カラカスで、制憲議会選挙に抗議して道路にバリケードを設ける反政府デモ隊(2017年7月30日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】南米ベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は31日、内外から批判を浴びながら強行した新憲法制定のための制憲議会選挙の結果について、勝利宣言を行った。ただ、野党側は徹底して抗議を続行する構えだ。国内ではデモ隊と治安部隊との衝突が相次ぎ、投票日の30日だけで10人が死亡している。

 制憲議会選挙をめぐっては、米国が制裁を発表するなど国際社会からも非難の声が上がっていた。野党が投票をボイコットするなかで強行された選挙では、反政府派による投票所の襲撃や道路封鎖が各地で行われ、治安部隊が実弾で鎮圧に当たる場面もみられた。

 こうした状況にもかかわらず、選挙管理委員会は800万人以上が投票を行い、投票率は41.5%に上ったと発表。マドゥロ氏は首都カラカス(Caracas)中心部で勝利宣言を行い、集まった数百人の支持者に「われわれは制憲議会を得た」と演説した。

 さらにマドゥロ氏は、故ウゴ・チャベス(Hugo Chavez)前大統領が大統領に選出されたときを引き合いに出し、「18年の革命の歴史の中で最大の投票」だと今回の選挙を自賛。「トランプ(米大統領)が何を言おうが気にするものか」などと述べた。

 一方、米国を筆頭に国際社会はこの選挙を激しく非難している。米国務省は声明で「制憲議会の設置は、合法的に選出された国会に取って代わり、ベネズエラ国民の自己決定権を損なうものだ」として、マドゥロ政権に対する「強力」な追加制裁を「直ちに」科すと警告した。

 4か月に及ぶ一連のデモの死者は120人を超えている。
【翻訳編集】AFPBB News