ドル110円半ば、米長期金利低下受けジリ安

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[東京 31日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の110円半ば。前週末に発表された第2・四半期の米雇用コスト指数の上昇率が鈍化したことを嫌気して米長期金利が低下したことを受け、ドル売り/円買いの流れが続いた。

ドルは朝方110.60円台で推移していたが、仲値付近に110.30円まで下押された。月末絡みのフローで、輸出企業のドル売り/円買いが持ち込まれたもよう。米国の長期金利低下や政治・経済への先行き不透明感などもあり、「目先、ドルを買う材料は少ない」(外為アナリスト)という。

ドル/円はチャート的に、52週移動平均線(110.09円付近)を維持できるかがポイントとの指摘がある。4月、6月は同移動平均線の近辺で下値が止められていた。

第2・四半期の雇用コスト指数は0.5%上昇と、伸びは第1・四半期の0.8%から鈍化し、米国で賃金が上昇していないことが改めて示された。

為替市場では 「指標に反応し、金利が上下して、通貨が売買されるというパターンが定着している。ただ、金利に明確なトレンドが出ているわけではなく、日ばかりの商いが中心だ」とFXプライムbyGMOの常務取締役、上田眞理人氏は言う。

米10年国債利回りは2.283/2.282%の気配。28日のニューヨーク午後5時時点の2.291/2.289%から低下した。

一方、投機筋の円売りポジションが依然高水準にあり、ドル/円の潜在的な売り圧力として意識されている。

米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(7月25日までの1週間)によると、円の売り越しは前週比5400枚減の12万1489枚となった。

市場では、IMMで「円の売り越し規模がまだ相当大きい中で、ドルがジリ安となっている。大方の投機筋は損失を抱えたまま、円ショートのポジションを保持していることになり、相当苦しくなってきているのではないか」(機関投資家)との声が出ていた。

中国国家統計局が発表した7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)、非製造業PMIはいずれも前月から低下したが、景気拡大・悪化の境目となる50は上回った。「予想の範囲内の減速で、それほどインパクトはなかった」(外為アナリスト)との声が出ていた。

一方、朝鮮半島を巡る地政学リスクの高まりはやや警戒されている。朝方、安倍首相とトランプ米大統領が電話会談し、北朝鮮が2度目の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したことへの対応を協議した。※[nL3N1KM004]

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 110.50/52 1.1744/48 129.79/83

午前9時現在 110.49/51 1.1745/49 129.80/84

NY午後5時 110.65/68 1.1750/54 130.02/06

(為替マーケットチーム)