フィリピン議会で演説するロドリゴ・ドゥテルテ大統領(2017年7月24日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】フィリピン南部ミンダナオ(Mindanao)島で30日、麻薬の密輸に関与したとされる市長が、警察の家宅捜索を受けた際に銃で撃たれて死亡した。この他に妻や親族を含む14人が犠牲となった。フィリピンでは、ロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領が進める強硬な麻薬対策によって、嫌疑がかかる当局者の死者も相次いでいる。

 死亡したのはオサミス(Ozamiz)市のレイナルド・パロヒノグ(Reynaldo Parojinog)市長ら。パロヒノグ氏をめぐっては、ドゥテルテ大統領が昨年の演説で、麻薬取引に関わっている地方首長の一人として名指ししていた。

 地元警察の報道官はAFPに「捜索令状の執行中に市長のボディーガードらが発砲してきたため、警察側が応戦した」と述べた。

 しかし有力な政治家一族であるパロヒノグ家の側近、ジェフリー・オカン(Jeffrey Ocang)氏は、市長側は発砲しておらず、銃撃戦もなかったとしている。

 ドゥテルテ大統領は麻薬対策の一環として、麻薬犯罪に関与した疑いのある地方当局者や警察官、判事らの氏名を公表。こうした取り締まり強化は同氏の人気を高める原動力となっているが、人権団体などからは強く非難されている。
【翻訳編集】AFPBB News