海外の著名人のなかには日本好きが少なくないが、女優のナタリー・ポートマンもそのひとり。7月20日に行われた映画『プラネタリウム』のジャパンプレミアでも、そんな一面を覗かせていた。

 ナタリーはイベント冒頭に「こんばんは。私の新しい映画、『プラネタリウム』です」と日本語であいさつしたのち、このように語っていた。

「ご招待いただきありがとうございます。おいしい日本食や、素敵なものを目にして、非常に楽しんでいます。日本に来るチャンスは絶対に逃さない。それくらい日本のことが好きです」

 さらに、「日本語を過去に勉強していたそうだが」と司会者から聞かれ、「高校生のときに少し勉強しました。かなり忘れてしまったので、恥ずかしいです……」と顔を赤らめながらも、「こんばんは、はじめまして。私の名前はナタリーです。酉年です」と日本語で自己紹介。

 意外にもかなり話せる様子に驚いた観客からは、大きな拍手が送られていた。

「日本の映画に出演したいか」という質問に対しては、「チャンスがあれば、ぜひ。日本語で演技ができるかは不安ですが」と回答していた。

 日本語のスピーチと、日本文化へのリスペクトを語ったナタリーだが、過去、意外な場所でも日本文化に関するスピーチを行ったことがある。2015年、母校であるハーバード大学の卒業式にて、東京の寿司屋についてこう語っていたのだ。

「数年前に、夫とふたりで東京に旅行したとき、すばらしい寿司屋に行く機会がありました。その寿司屋にはカウンター席が6席しかありません。私たちはなぜ店を大きくして、街でもっとも有名な店にしないのかと不思議に思いました。

 しかし、友人がこう説明してくれました。『東京で一番のレストランはみな一様にして小さな店なのだ』と。

 そして『それらのレストランは一品ものだけを作る店である』と。その一品の料理だけにこだわって、美しく作りたいからです。量ではなく、その特別な一品の完ぺきさや美しさを楽しむことが大事なのだと」

 そして、その目の前のことに集中する真摯な態度と、特化した技術に感銘を受け、仕事観へ大きな影響を受けたというのだ。アカデミー主演女優賞を獲得したこともある女優をも虜にする魅力が、日本文化にはあるのだ。