「PC譲渡会業者は全国行脚しています」(山野氏)。パソコン受講塾などの名目で、不要なウイルスソフトなどを高値販売する業者もあるという

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現代は高度情報化社会。“情報”に触れるのは一層手軽になった一方で、「情報強者=情強」と「情報弱者=情弱」の差もまた拡大中だ。最近では、情弱者を狙った詐欺も多発しているという。今回は、そんな悪徳ビジネスの実態に迫る。

◆情弱をターゲットにした悪徳ビジネス

 情弱ゆえに悪意を持った連中からカモにされることがある。モノの相場や価値、情報を知らない人間を狙った、いわゆる“情弱ビジネス”だ。

 フリーライターの山野祐介氏は、SNSを活用した情弱ビジネスに潜入したことがあるという。

「ツイッターで散見される“自称起業家”たちによるビジネス塾です。SNSで集めた生徒に50万円ほどのカネを払わせて『勉強会』に招き入れる。そこで『金持ちのフリをして新しい生徒を入れて』と誘っていました。要するにマルチみたいなもんですよ。さらにこの連中は、大学生向けにも“自称インカレサークル”を運営していて、これもツイッターで募集をかけてしょっちゅう飲み会を開いていました。場所を貸し切って、酒は格安の焼酎があるだけで他は一切なし。実質は完全に会費を集めるための場で、一回で10万円程度儲かると話してましたね」

 悪徳ビジネスでは、資産を持った情弱や高齢者が狙われることも。

「ウチは、田舎で土地を持っている老人を常に探しています。彼らに『家賃収入が見込めますよ』と持ちかけてアパートを建てさせるんです。辺鄙な場所だと入居者が来るわけがないのですが、『将来、近くに大学ができるというウワサがあるんです』などとかましてやれば、高確率で引っかかってくれますよ(笑)。ローンさせてでも建てさせちゃえばこっちのもんです」(大手不動産会社営業)

 山野氏いわく、最近目立つのは、中古PC販売業者なのだとか。

「年配者が多い地域で『パソコン譲渡会』なるイベントが頻繁に開かれています。無料を謳っておいて実際は中古販売。しかもアキバで2万円程度の中古PCが、平気で3倍以上の値付けをされています。後で相手が気づいてもその頃にはとんずら。情強なら、その場で相場を検索して気づくんですけどね……」

 寄ってくる話にはまず警戒すべし。この情報だけは肝に銘じたい。

取材・文/キンゾー 建部 博 辻野祐馬 姫野ケイ 福田フクスケ 河本翔平(本誌) アンケート協力/エコンテ
― [情弱な人]の意外な共通点 ―