医師に聞いた!脱毛することのメリット・デメリット

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「教えて!goo」ではこれまで、「指の毛は何のために生えている?医師が解説」や「乳首に生えた太い毛、抜いてもいいのか?なぜ太い毛が生える?」など、体を取り巻くさまざまな“毛”に関する疑問を解消してきたが、今回はその毛を処理する脱毛についてスポットを当てたいと思う。それこそ夏は、腕や足、脇などの露出が増える季節――。女性に脱毛を促す広告をあちこちで見かけるが、脱毛することによるメリット、デメリットはどんなことが考えられるのだろうか? 専門家にアドバイスをもらったのでご紹介したい。

■ムダ毛がなくなる以外のメリットは?

季節的に肌の露出が増えると、ムダ毛の存在が気になってしまうもの。思い切って「脱毛しよう!」と考える女性も多いと思うのだが、具体的に脱毛するとどんなメリットが得られるのだろうか? リゼクリニック新宿院院長の大地まさ代先生に見解を伺った。

「脱毛のメリットで最も大きいのは、自己処理が楽になることです。自己処理の方法は毛抜きやカミソリ、除毛クリーム、ワックス等様々ですが、処理をしてもすぐに生えてきてしまうため、頻繁に処理する必要がありますよね。そのため、肌への負担を繰り返しかけることで、色素沈着、埋没毛、毛嚢炎(毛穴の奥で毛根を包んでいる毛包に、ブドウ球菌などの細菌が感染して起こる皮膚の炎症)が出来てしまうこともあります」(大地先生)

なるほど。心当たりのある女性も多いのでは? 「脱毛しなくても剃っちゃえば〜」と感じる人もいるかもしれないが、炎症のないキレイな腕、足になりたいのであれば、なるべく肌に負担はかけないほうがいいだろう。

「また最近では、家庭用の光脱毛器等もありますね。しかし、クリニックやサロンでの処理のように、毛周期や肌の状態を見ながら、前後のケアなどを適切に行うことがしづらいでしょう。効果的な脱毛が行えないことが多く、皮膚のトラブルも生じやすくなります。ニキビ肌やアトピー性皮膚炎、毛穴の黒ずみが気になる方などは、自己処理によって肌を痛めている方も多くいらっしゃいます。肌の状態が良いときに脱毛し、自己処理をしなくなるだけで、肌の状態が改善する方もいらっしゃいますよ」(大地先生)

自己判断のもと、自己処理をしてしまうと、肌を傷めてしまうこともある。クリニックを始めとする、プロが行ってくれる施術のほうが、安心、安全、確実に脱毛ができるのは、私たちが想像する通りということだろう。

「そのほか、ムダ毛が薄くなることで肌のトーンが明るくなり、顔は化粧のりが良くなる効果もあります。脇やデリケートゾーンなど、汗をかいて蒸れやすい部位は、脱毛により蒸れや細菌の繁殖を軽減し、痒みや臭いの軽減につながることもありますよ」(大地先生)

筆者も現在、クリニックで脱毛中なのだが、実際ムダ毛がなくなることで清潔感が増し、とても快適である。脱毛=キレイになるイメージだが、衛生面においてもメリットがあることを、ぜひ押さえておきたい。

■脱毛するデメリットってあるの?

いいこと尽くめに感じる脱毛だが、デメリットはあるのだろうか?

「デリケートゾーンなど、後で形を変えたい、生やしたいと思ったときに、元の状態に戻らない可能性があります。光脱毛やレーザー脱毛は、毛根細胞にダメージを与えることで毛を生えにくくしています。特に医療レーザーの場合は毛根組織を破壊することが可能なため、元のようにふさふさと生えてこなくなる可能性が高くなります。」(大地先生)

なるほど。眉など後で形を変えたい部分などは、完全に脱毛してしまっては困る場合もある。脱毛する際は、脱毛する箇所の毛が生えてこないリスクも考えておきたい。

「また、脱毛後は肌が過敏な状態になっているため、日焼けや強くこする等の刺激を避ける必要があります。特に紫外線の影響を受けやすくなり、色素沈着の原因になることもあります」(大地先生)

ちなみにこれは、自己処理で剃った場合も同様とのことだ。

「脱毛後はいつも以上に肌を優しく扱い、施術後1カ月は日焼け対策をしっかりと行い、保湿を心がけましょう」(大地先生)

脱毛の仕方をよく理解し、脱毛中のケアにはくれぐれも注意が必要というわけである。

脱毛のメリット、デメリットについて把握できただろうか? メリットだけではなく、デメリットにも目を向けながら、脱毛について自分が納得する選択ができるといいだろう。

■専門家プロフィール:リゼクリニック新宿院院長 大地まさ代
近畿大学医学部を卒業後、近畿大学病院に勤務。2015年、リゼクリニック東京新宿院の院長就任。所属学会は日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本公衆衛生学会。保持資格は日本コスメティック協会 コスメマイスターなど。

柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)