産婦人科専門医に聞く 骨盤は歪まないって本当⁉

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骨盤は歪まない⁉

骨盤ダイエットなど、骨盤の歪みを矯正することで、内臓や筋肉を元の位置に戻し体重を落とせるなど、雑誌やテレビの特集よく見ますよね?でも、実は骨盤が歪むというのは間違った知識だと知っていますか?

骨盤とは、腰まわりにある寛骨、仙骨、尾骨などから構成される骨のこと。上半身と下半身をつなぐ、とても重要な骨です。もし、骨盤がすぐに歪んでしまうような安定性のないものであれば、人は立位を保つことができないかもしれませんよね⁉

女性は基本的に妊娠前後のみ、骨盤が大きく変化することがわかっています。それは出産に有利だから。しかし多少の変化があるとしても、朝夕で開閉したり、生理周期によって骨盤自体が変化したり、大きく骨ごとズレたりということはあり得ません。

では、今までの情報はウソだったっていうこと?

骨盤そのものが歪むことはないのですが、歪んでいるような状態になっている場合があります。それは、自分自身の姿勢につられて、骨盤が正しい位置を保持できていないということ。

姿勢の歪みが原因

骨盤は筋肉によって支えられています。どんな人でも日常のクセなどから姿勢が傾き、その状態のまま生活しているうちに、よく動かす側には筋肉がつき、あまり動かさない側の筋肉は衰えたり、コリの原因になったりしています。このような積み重ねによって骨盤が片側の筋肉に引っ張られることで、正しくない位置でキープされている状態になってしまっているのです。

だから、骨盤自体の形が歪んでいるために姿勢が崩れたり、内臓の位置が正しい位置にないのではなく、すべては姿勢が歪んでいるから起こり得る現象なのです。

それを踏まえると、日常の癖が強く現れがちな動作を繰り返すことや、姿勢が歪んだままのトレーニングは、筋肉が歪んだ状態で発達するためにNG!トレーニングする時には、なるべく正しい姿勢で行うことが重要です。筋肉が正しい位置でつけば、それにつられて骨盤や内臓が正しい位置に戻ることができるはずです。

姿勢の歪みは骨盤のせい!と思っていた人も多いはず。でも、実際は日ごろの自分の姿勢のクセが原因だったんですね。足を組むなど、歪みの原因に心当たりがある人などはまずはそのクセを矯正することをこころがけましょう!

 

ライター:北川彩
取材協力:高尾美穂/産婦人科専門医。スポーツドクター。女性のためのクリニック「イーク表参道」副院長