貨物航空機のパイロットであり、セミプロの写真家でもあるChristiaan van Heijstさんが、業務飛行中に超音速弾道弾迎撃ミサイルの発射実験に遭遇。咄嗟にその様子を撮影し、ブログで公開した。

「右を見たら、中国のミサイルが我々に向かって来るのが見えた」とHeijstさんは言う。

7月22日、新疆ウイグル自治区の上空で

香港からアゼルバイジャン共和国の首都バクーに向かうボーイング747-8の貨物便が、新疆ウイグル自治区の上空にさしかかった時、パイロットのHeijstさんは、地平線上に突然明るい光が現れるのを見た。

JPC VAN HEIJST

高度9,784メートルを飛行中、日没から1時間後のことだった。

「突然のことだった。我々は地平線上に非常に明るい光の点が現れるのを見たんだ。その光は見る見る大きくなり、高度を上げていった」

海外メディアの取材を受けたHeijstさんはこう言っている。

「最初は気球のように見えた。変わった形の雲かもしれないと思った。けれど数秒後、ロケットかミサイルの航跡雲(飛行機雲)だとわかったんだ。僕はビデオや写真でロケットやミサイルの航跡雲を何度も見ている。その形や動くスピードを知っているんだ」

予告なしの実験

「それから1分程すると、大きくなり続ける気球型の雲の上端から、もうひとつの航跡雲が現れた」と彼は続ける。「2段目のロケットに点火したんだ。ロケットが2段式になっているってことは、相当パワフルなミサイルだってことだよ」

JPC VAN HEIJST

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中国はこの実験を公表していないが、海外メディアは実施されたことを確認している。また、中国国内でもミサイルの航跡雲が目撃され、多くの写真が中国のSNSに掲載されている。

「我々の航路の北と南は、事前に侵入禁止となっていた。だが、それ以上詳しいことは知らされてなかったんだ。ミサイル実験があるなんていう通告はなかった。だから驚いたよ。航空管制搭も何も教えてくれなかった」

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(↑ 飛んで行く実験ミサイルの航跡雲)

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頭の上を通ったミサイル

「それが弾道弾迎撃ミサイルの発射実験だったというのは、後から分かった」とHeijstさん。「迎撃ミサイルというのは、敵が発射して来たミサイルを撃ち落とすミサイルだよ」

「もう1つ、後から分かったことがある。我々の航路の北には発射実験施設があり、侵入禁止となっている南の一帯は、ミサイルの残骸の落下が想定される区域だったんだ。つまり、ミサイルは我々の頭上を通って行ったことになる。これはめったに出来ない経験だよ」