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揺らぐ王座

フィエスタの走りは、先代に当たる6代目の登場から今日まで、AUTOCARのグループテストでは勝利が保証されていたと言ってもいいほど、コンパクトカー市場において頭ひとつ抜け出していた。同時に、運動性能以上にこのクルマを特徴づける要素もあり、主なライバルを一蹴してきた。

しかし、それももはやこれまでだ。われわれは長年にわたり、どのセグメントでも走りのいいクルマに王位を与えてきた。その点では断固として、フィエスタがリードを保っている。

とはいえ、今回はより完璧な近代的ハッチバックを選ぶのが趣旨であり、そうなるとフィエスタは勝利の一歩手前で足踏みすることになる。

その選定基準においては、マツダとミニも王座に手が届かない。マツダは、長短混在するインテリアの品質や、洗練度の不足によって4位に甘んじる。

ミニは最新の2台に総合点でこそ及ばないが、物欲を刺激するキャラクターや質感、柔軟性、磨かれた運動性、ドライビングにおけるカリスマ的な魅力など、トップ3に食い込めるだけの要素を備えている。

フォードは、販売面の成功が「フィエスタに進化する資格をもたらした」というが、その判断は重大な誤りだったように思える。結果として、これまでの蓄積が白紙に戻り、王座を明け渡した。

はっきりしていることがひとつある。

ハンサムなルックス、実用的で華もあるインテリア、上等のインフォテインメントシステム、そしてほかのライバルたち以上にフィエスタへ迫る走りを備えた新型セアト・イビーザは、2017年時点の素晴らしきコンパクトカー新世界における、最大の成功者だということだ。

最終結果+短評

1位:セアト・イビーザ1.0TSI 115 FR 5ドア

結論

スマートで、室内は広く、高級感があり、走りも印象的。新型イビーザは現時点における、文句なしのナンバーワン・コンパクトカーだ。

2位:フォード・フィエスタ1.0Tエコブースト・ゼテック5ドア

結論

これまで通り、目覚ましい走りを味わわせてくれるが、それだけで頂点に登りつめることはできなかった。ただし、卓越したクルマであることに変わりはない。

3位:ミニ・ワン・ジョン・クーパー・ワークス・スポーツ3ドア

結論

磨き抜かれた運動性と非常に強いスペシャル感が、量販コンパクトカーの価格で手に入る。使い勝手では他に後れを取るが、極めて魅力的なクルマだ。

4位:マツダ2 1.5 115 GTスポーツ 5ドア
結論

すばらしいステアリングと強力なエンジンも、ノイジーさや洗練度不足で相殺される。とはいえ、いまだに競争力は高い。