「ロック・スター、ホテルで暴れがち〜」とは、かのレイザーラモンRGの名言(?)だが、そんなイメージを植え付けたのは、あるいはレッド・ツェッペリンの功罪といえるかも。

ライブはもちろん何においても型破りなツェッペリンは、ステージを降りてからの “大爆発”も、すさまじいのなんの。今回は『ロック豪快伝説』(立東舎刊)から、豪快エピソードをいくつか抜粋してご紹介しましょう。

ツェッペリンの代表曲にしてロックの金字塔「Whole Lotta Love(胸いっぱいの愛を)」をBGMにノリノリでご一読ください!

※以下は立東舎文庫『ロック豪快伝説』の「the 波瀾万丈 衝撃のグループ編」からの抜粋です。

“釣る”のは魚じゃなくて?

1969年の全米ツアーで、バンドはシアトルのエッジウォーターインというホテルに宿泊した。ここは部屋から釣りができることで、当時ミュージシャン仲間でも評判になっていたホテルだった。もちろんツェッペリンも釣りをしたのだが、やがて飽きたのか、魚以外のものを釣り始めた。

グルービーたちのなかから、ジャッキーという17歳の赤毛の女の子を部屋に連れてきたという。その娘の服を脱がせると、ベッドにくくりつけ、釣った魚のなかから赤いカサゴを選ぶと、その子の大事なあの部分に飾りつけ “女体盛りパーティ” を楽しんだそうだ。

ひと晩で6人の女の子と…

特にドラマーのジョン・ボーナムの野獣っぷりはすごかった。

あるときはホテルの廊下をバイクで走り回り、切り裂かれたカーペットを弁償するのに1万ポンドを支払ったという(『Q』03年2月号)。

また、「東京ヒルトンでのこと、ロード・マネージャーのリチャード・コールとジョン・ボーナムがサムライの刀で部屋をずたずたに切り裂いた」というエピソードがイギリスで出版された『The Word's Greatest Rock'n'Roll Scandals』に載っている。当然のように女も大好きで、一晩で6人のストリッパーを相手にしたこともある。

飛行機のファースト・クラスで
お漏らし!?

ジョン・ボーナムは、ロンドンからニューヨークへ向かう飛行機で、いい酒がたっぷり用意されたファースト・クラスに乗っていた。酒に目がないボーナムは飲み続け、いつしかトイレに行くのも億劫なほど酔っ払っていた。それはそれで構わないのだが、なんとそのまま小便を垂れ流したのだ。 

しかし、さすがに濡れたシートは気持ち悪かったらしく、仕方なくエコノミー・クラスに向かった。なら濡らす前に立てばいいのにという気がしないでもないが、とにかく、エコノミーに座っていたボーナムのアシスタント、ミック・ヒルトンのところに行くとひと言、「俺の席と代われよ」と言ったそうだ。アシスタントのミックは、エコノミーからファーストに移れるのはラッキーと思っただろう。ジョン・ボーナムのシートであるファースト・クラスの3Aへ向かった。

彼にとって不幸だったのは、その席に座ろうとしたとき、飛行機が乱気流に襲われたことだった。飛行機が揺れ、そのまま座席に倒れこんだ。ボーナムが座っていた席を、よく見る時間はなかった。何か湿っぽいことに気付いたときはもう遅く、シートベルトのサインも出ていたため、残りのフライトをその湿っぽいシートに座って過ごすことになった(『Q』98年8月号)。

エネルギッシュに生きた人生と
ツェッペリンの終焉

酒癖の悪いジョン・ボーナム。飛行機のシートでの“垂れ流し”だけならまだ良かったのですが、6年後、それは彼の命も奪ってしまうことに。

彼の死によって、レッド・ツェッペリンも終焉をむかえるわけですが、“ジョン・ボーナムらしい”と言われる豪放磊落な31年の人生の終わりかたや、このほかのエピソードも『ロック豪快伝説』に掲載。気になる方は、ぜひチェックしてね。

マイケル・ジャクソン、フレディ・マーキュリー、キース・リチャーズなど世界のロック・スターたちの、良くも悪くも“豪快すぎる"エピソードを41編収録。収められている話はすべて実話(たぶん)。これこそまさに“事実は小説より奇なり”。世界を魅了する超一流のスターたちの、いろんな意味ですごすぎる逸話の数々をお楽しみください。

Top illustration by 鈴木順幸

Reference:ledzeppelin