夏の甲子園をさらに楽しめる野球ツアー!

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 今年の夏もまた、高校野球選手権大会が行われる。全国各地から、出場校関係者や高校野球ファンが甲子園に集結する。遠路はるばるやって来る方も多いことだろう。

 せっかく甲子園に来たなら、試合を観るだけではもったいない。ならば、スタンドからもう一歩、足を伸ばして、さらに野球を楽しめる場所を訪れてはいかがだろうか。

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■甲子園歴史館ははずせない

 まず紹介したいスポットは、甲子園球場のセンター付近にある施設「甲子園歴史館」だ。ここには、高校野球と阪神に関する品々が展示されている。甲子園に来たならぜひとも訪れてもらいたい。

 高校野球のコーナーでは、ユニフォームや道具などが並び、間近に見ることができる。特におすすめなのが過去の名勝負を紹介するコーナー。ここに来ると、筆者は必ず、箕島と星稜の延長18回の勝負をじっくりと何回も見てしまう。今夏もこのような名勝負が誕生するだろうか。

■高校野球のルーツをたどる

 次に高校野球のルーツを辿ることができる場所を紹介したい。高校野球は、はじめから甲子園球場で開催されたわけではない。第1回大会は1915(大正4)年に豊中球場で開催された。その豊中球場の跡地にあるのが「高校野球発祥の地記念公園」だ。以前からあった施設だが、今年、リニューアルされた。

 阪急電鉄宝塚線の豊中駅から西の方角に歩いて行くと、その公園は閑静な住宅街のなかにぽつんと佇んでいる。赤レンガの塀は、かつての豊中球場を再現したものであり、一部は当時のレンガが使われている。高校野球の歴史を知ることができる解説やレリーフなどが展示され、なかなか興味深い。

 別エリアには夏の大会の歴代優勝・準優勝校の名を刻んだウォールがあり、かつての試合が記憶から呼び覚まされる。





■古きよきパ・リーグの面影

 阪神甲子園球場のある西宮市には、かつてもう一つのプロ野球・本拠地球場があった。阪急ブレーブスの西宮スタジアムである。阪急電鉄西宮北口駅の近くの球場跡地には、阪急西宮ガーデンズというショッピングモールが建っている。そこには、当時を偲ばせるものがある。

 西宮ガーデンズの5階、映画館のすぐそばに阪急西宮ギャラリーがある。阪急電鉄のあゆみを紹介するものだが、そのなかに西宮スタジアムの模型が展示されているのだ。この模型が非常によくできており、眺めていると時間を忘れてしまうほどだ。ぜひとも、いろんな角度で見てほしい。

 また、ここには阪急ブレーブスの日本シリーズ優勝ペナントや、表彰物なども展示されており、古きよきパ・リーグの面影を偲ぶことができる。



■朝から晩まで野球三昧

 甲子園で野球観戦三昧。それでもまだまだ観たりないという方には、さらにもう1試合楽しんでほしい。京セラドーム大阪でのプロ野球ナイトゲームだ。甲子園から京セラドーム大阪までは、阪神なんば線を使えば電車1本でいける。

 高校野球開催中は、オリックス主催の西武戦、楽天戦、ロッテ戦が開催される。ただし土日はデーゲームなので要注意。また、ソフトバンク主催の日本ハム戦、阪神主催の広島戦も行われる。暑い甲子園での試合の後は、涼しい京セラドーム大阪でのプロ野球観戦はいかがだろうか。

■まだまだ野球三昧

 このほかにも、鳴尾浜球場や舞洲サブ球場でのウエスタン・リーグの試合観戦、なんばパークスにある大阪球場のホームベースやピッチャープレートの跡、神戸方面に足を伸ばしてのダルビッシュ・ミュージアムなど、「野球」を楽しむ方法は幾通りでもある。甲子園に来て、高校野球だけではもったいない。

矢上豊(やがみ・ゆたか)関西在住の山本昌世代。初めてのプロ野球観戦は、今はなき大阪球場での南海対阪急戦と、生粋の関西パ・リーグ党。以来、阪急、オリックス一筋の熱狂的ファン。プロ野球のみならず、関西の大学、社会人などのアマチュア野球も年間を通じて観戦中。【関連記事】