スリランカ・コロンボで行われたハンバントタ港の運営権を中国の国有企業、「招商局港口」に譲渡する契約の調印式で、記念品を交換するマヒンダ・サマラシンハ港湾相(中央手前左)と招商局港口の胡建華・執行董事(取締役)副主席(中央手前右、2017年7月29日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】スリランカ政府は29日、赤字を出し続けていた同国南部ハンバントタ(Hambantota)港の運営権を中国企業に譲渡する契約を結んだ。隣の大国インドをはじめ多くの国の懸念を高める動きだ。

 マヒンダ・サマラシンハ(Mahinda Samarasinghe)港湾相は、同港の株式の70%を中国の国有企業、招商局港口(China Merchants Port Holdings)に11億ドル(約1200億円)で売却する契約を結んだことを確認した。同港は世界で最も交通量の多い東西の運輸ルートに位置する。

 労働組合や政党からの反発があり、交渉には数か月の遅れが出ていた。

 サマラシンハ氏は先週、数か国がこの件に懸念を示していると述べていた。インドと米国は、中国がこの港を足掛かりにしてインド洋(Indian Ocean)で軍事的に有利になる恐れがあると懸念を示していたことが知られている。サマラシンハ氏は、最大都市コロンボ(Colombo)の南約240キロにあるハンバントタ港が軍事拠点になることはないと述べた。

 サマラシンハ氏によれば、売却額11億ドルの他に、招商局港口は港の開発のためにさらに6億ドル(約660億円)を投資するという。

 公式の統計によると、同港の累積債務は過去6年間で3億ドル(約330億円)に達した。政府はその返済のために年間6000万ドル(約66億円)以上を支払っている。
【翻訳編集】AFPBB News