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text:Rachel Burgess(レイチェル・バージェス)

人は1日約50分の交通渋滞にハマっている

アウディは新しいA8を市場投入するが、このクルマにはレベル3のテクノロジーが詰まっている。どういうことかというと、ステアリングから手を放すことが可能になったということだ。アウディのブランド力向上に一役買うに違いない。

この技術が各国で公的に認められるようになりだす、夢のような世界が実現するかもしれない。もはや自動運転は未来のことではなくなった。そしてアウディは、プラス1時間のゆとりを提言している。

とある機関の調査によると、全世界的にならして見れば、人は1日約50分の交通渋滞にハマっているとのこと。アウディによる1日25時間というコンセプトは、その余分な交通渋滞の時間を能率よく過ごそうという提案なのだ。

様々なメーカーが、運転中の乗員にとって完璧なセッティングを探るべく日夜研究に励んでいるが、ことアウディは、人々の時間を細分化して考えた。生産時間、家庭での時間、何もしない休息時間の3分割である。

そして自動運転車のコックピットを模したカプセルを製作し、30人の「30代、いらつきやすい人たち’を招集して彼らが運転中、何に憤慨しているのかを観察した。

このテストでは、生産時間に焦点を絞り、充分な仕事の時間を取れていない人たちに向けた解決策を立案することを目的としていたのだが、ではテストでは何がわかったのか?

イラつき 3つの解消法とは?

イラつきの解消法は音、光、そしてデジタルという3項目に分けられる。

まずは音。ロードノイズからくるストレスは、滝の落ちるような音を流すことによって打ち消される(らしい)。

次に光。ジェントルなライトブルーの光は、人間の集中力を増幅させる。

最後にデジタル。路上の広告ばかりが目についてうんざりしていたウィンドウがスクリーンになり、生産性があがる。

べつに驚くことではないだろう。誰だって広告看板ばかりは見たくないし、好きでもない音楽のなかで仕事するのだって嫌なのは自分が良く知っているはずだ。

このデモンストレーション・バージョンは、われわれの新たな働き方の具体的な指針のひとつである。

結局のところ、パーソナライズされ、気の散るようなものを排除すれば、クルマはオフィスにもなりうるというのがひとつの解だ。