仕事や子育てがひと段落したシニア世代の夫婦に多く見られるという「卒婚」という言葉をご存知でしょうか。結婚という形を持続しながら、互いに自由に自分の人生を楽しむために、それぞれが新しい生活スタイルに移行することを指すのだそうです。「離婚をせずに別々に暮らすことで、夫婦生活のズレを見直したい」という女性からの別居の提案も少なくないようで、結婚への価値観もいろいろと変化する時期に来ているのかもしれません。それでも、昭和に比べると離婚率が上昇してしまった今の日本。その離婚の理由を、男性側に聞いてみたところ……? TOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」では、パーソナリティをつとめる、たかみなが、「男の『離婚』実態調査! 『私は妻とコレで別れました』」に寄せられたエピソードに答えてくれました。



男性が三行半を叩きつけられる理由として多いのは、やはり女性関係です。

「ここ数年、妻と全く会話がありませんでした。おはよう、行ってきます、ただいま、ごちそうさま、おやすみ……日常生活の挨拶すら、返事はなし。もちろん目も合わせてくれません。そして長男の17歳の誕生日を機に、離婚を切り出され、去年の冬に離婚しました。原因は7年前の自分の浮気だと思いますが……まさかのこのタイミング……」(40代)

「ほんの出来心の浮気がバレて、一度くらいならまぁ許してくれるだろう、と思ったら……子どもを連れて出て行かれました。そのまま、郵送で離婚届が送られてきて。メールや電話をしたけれど、完全無視。後悔していますが、話くらいしてくれても」(30代)

「切ないけど、これはダメですよね。男子も女子も浮気はダメ。やっぱりこれが夫婦を引き裂く原因になりますよね」と、たかみな。ひとつ目の例のように、一度は許してもらい一緒に暮らしてはいたものの、結局許しきれず離婚に繋がるパターンは多いようです。失ってしまった信用を、再度取り戻すのは難しいということでしょうか。

逆に、女性側の浮気が原因で、ということもあります。

「行きつけの美容室の若い男に恋をしたらしく(妻のSNSのやりとりで発覚)、どんどん化粧や服装が派手になり、幼い娘が楽しみにしていた誕生日に、ウソをついて男との食事を優先。夫婦間の気持ちは冷めていたが、母親としてのありえない行動にブチ切れて、こっちから離婚しました」(50代)

特定の浮気相手ができると、服装が派手になるなどは浮気あるある。特に女性は浮気で収まらず本気になることが多いので、そのまま離婚ということも多いのかもしれません。

ほかに多い理由としては「積み重ね系」。

「うちは基本的に外食禁止にしていたんです。外食はお金も使うし好きではないので、基本的には家で作って食べようと。僕がお酒を飲めないこともありますし。もちろん僕も食事を作ることもありましたよ。それなのに、我慢できないといって離婚を言い渡されました。妻はお酒が大好きだったので、外食禁止がツラかったのかもしれません」(30代)

「数年前に都内の古い実家を取り壊し、嫁の希望の家を建てました。自分が自由業ということもあり毎月の収入は不安定で今もローンの返済は大変だけど、育児もやっていたし浮気もしていないし、親の面倒など生活面でも苦労はさせていなかったはず。が、あるとき“こんなはずじゃなかった”と突然キレられました。ずっと専業主婦なのがいやだった? 自分の稼ぎが悪いから? こんなはずって何?」(40代)

「仲良くやっていると思っていたのに、急に妻が出て行ったんです。すぐ帰ってくるだろうと思っていたら、離婚してくれと。さっぱりわからないので理由を聞いたら、使ったコップをそのまま置いて新しいコップを出すとか、洗濯物を裏返しのまま洗濯機に入れるとか……。えっ、そんなことで?と思いましたが、何年も同じことを止めてくれと言っているのに変わらないのは、私のことを無視しているのと同じ、もう耐えられないと。正直、今でも納得はしていません」(40代)

この意見に番組宛てには、女性からのこんなメッセージも。

「小さなことで離婚されたって、問題を自分の価値観だけで判断されるところも妻としては“そういうところが……”って思うんですよね。言ったことをやってくれないのが嫌なのではなく、言われたことすらできないという不満です。妻としては、お前の母ちゃんじゃないんだ!って感じなんじゃないですか」。

たかみなは、「これは男性が注意したほうがいいことかも。女性って、積み重ねていって、最後にドーンと言うんですよね(笑)。男性からしたら、そんな過去のことを?って思うかもしれないけれど。すぐ直すって、大事」とコメントしていました。

意外と気づきにくいのが、日々の生活のズレ。男性側は全く悪気がなくても、女性のほうにストレスが溜まっていき、我慢の限界を超えてしまうというのはよくある話。「えっ、そんなことで?」と思うかもしれませんが、同じことを繰り返されたり、小さな積み重ねに気づいてもらえなかったりすることは、なかなかのストレスなのかもしれません。

育児ストレスや金銭面での問題も。

「うちは共働きで、妻はキャリアウーマン。給料はどちらも同じくらいでした。ところが、妻が独立し、自分で立ち上げた会社が成功。私よりもはるかに稼ぐようになってしまったのです。そのあたりから、ギクシャクし始めました。家事の負担も私のほうが増えましたし、なんだか妻に見下ろされているような気がして耐えられませんでした」(40代)

「子どもが小さいときに、仕事が忙しく全く育児に参加できませんでした。今となっては反省しているのですが、夜泣きに対して『うるさい、どこか違うところへ行ってくれ』と言ったことも。仕事が落ち着き、いざ協力しようとしたら、もうあのときの態度であなたのことはわかりました、と……。後悔してもしきれません」(30代)

どちらが悪いと言えたら楽なのかもしれませんが、人にはそれぞれキャパシティがあります。すれ違いで、上手くいかなくなってしまうこともあるのですね。

また、こんな理由もあります。

「母親と嫁の折り合いが悪く、板挟み生活の十年間。私と義母のどっちが大事?と聞かれる毎日に疲れ果てたうえの離婚です……。年老いた母をひとりにはできませんから」(50代)

介護問題で上手くいかず、離婚というケースも。家族になったのだから、できれば一緒に乗り越えてほしいものです。

厚生労働省の「離婚に関する統計」(平成21年度)によると、もちろん昭和から比べれば離婚は増加しているものの、平成15年以降は減少傾向にあるようです。「卒婚」などの新しい価値観も出てきている中、お互いに近すぎる位置で嫌いになるよりも、譲歩点を見つけ細く長くやっていこうという形になっていくのかもしれません。どちらにしても、一度きりの人生、後悔のないように生きたいですね。

(TOKYO FM「高橋みなみの『これから、何する?』」2017年3月8日放送より)

【番組概要】

番組名:高橋みなみの「これから、何する?」

放送日時:毎週月〜木 13:00〜14:55

パーソナリティ:高橋みなみ

番組ホームページ:http://www.tfm.co.jp/korenani http://www.tfm.co.jp/korenani

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