成田空港で有吉会長(右)に拳を上げられる新王者の木村

写真拡大

 ボクシングのWBO世界フライ級新王者の木村翔(28=青木)が29日、成田空港着の航空機で中国・上海から帰国した。到着ロビーに姿を見せた木村は「実感、全然湧かなくて、どこで実感するんだろうと。世界の偉大なベルトだから」と頭をかいた。

 28日に倒した相手は12年ロンドン五輪で2連覇した鄒市明(ゾウ・シミン)。中国の英雄との試合前にはインターネットに「100%無理。日本人がヘビー級で世界王者になるぐらい無理」と書き込まれているのを読んだ。試合では3回に右目上を切り、「(流血で)ほぼ右目が見えなかった」という状況だったが、「判定じゃ勝てない」と果敢に攻め11回TKO勝ち。レプリカのベルトも用意されていないほどの大金星に「気持ちの勝利」と胸を張った。

 今後について、木村は「井岡くんとやりたい」と同学年のWBA王者との対戦を希望。所属ジムの有吉会長によると、WBOからは「多分、指名試合になる」と説明があったという。現在同級1位は五十嵐俊幸(帝拳)だが、「あまり見たことない」と木村。それでも「鄒市明を倒したのを“まぐれだ”と言われないように頑張りたい」と語気を強めた。