By Paul Gover

75年前にアルプス山脈で失踪した夫婦の遺体が、2017年になって「溶けた氷河の端っこで発見された」とスイスの地元メディアが報じています。

Melting glacier reveals bodies of couple who disappeared 75 years ago

https://www.usatoday.com/story/news/world/2017/07/18/melting-glacier-reveals-bodies-couple-who-disappeared-75-years-ago/487329001/



Daughter of missing couple found perfectly preserved in Swiss glacier recalls hugging her dad the day they disappeared 75 years ago

https://www.thesun.co.uk/news/4057078/marcelin-and-francine-dumuolin-swiss-alps-glacier-bodies-ice-75-years-ago-4057078/

75年前に失踪した夫婦というのは、フランシーヌ・マルスランさんとデュムランさんの2人。2人はスイスのVieux Chandolinという山村で、5人の息子と2人の娘と共に暮らしていました。しかし、1942年8月15日にバレー州の牧草地へ飼育していた牛の乳を搾りに行ったあと、消息を絶っていました。



75年ぶりに発見された両親の遺体について、末の娘であるマルスラン・ユードリー・デュムランさん(79歳)はローザンヌ新聞に対して、「私たちは人生を通して常に両親を探し続けてきました。そしてついに両親を見つけることができたので、ようやく葬式をしてあげられます」「葬儀の際は黒色の服は着ません。白がより適切だと思います。白は私がこれまで失ったことのない希望の色ですもの」と語っています。



地元警察によると、遺体の所持品の中から身分証明書が見つかり、遺体はマルスラン夫婦のものであることが明らかになったとのこと。なお、遺体は標高8600フィート(約2600メートル)の位置にあるレ・ディアブルレのスキーリフトで働く従業員が発見したそうです。なお、遺体の所持品は本・バックパック・腕時計とその他で、これらはDNA検査のためにローザンヌの医療機関に運び込まれたと地元警察は発表しています。

スキーリフトの運営会社であるGlacier3000でディレクターを務めるベルンハルト・ツァンネン氏は、遺体は隣り合って発見され、氷付けになっていたせいで状態も良かったと語っています。



遺体が発見されたことに対して、「父の遠出に母がついていくことは初めてのことでした。母はいつも妊娠しており、険しい氷河を登ることはできませんでしたから」と、娘のユードリーさん。さらに、「しばらくして、私たちきょうだいは散り散りになりました。私は幸運にも叔母の家に引き取られることになりましたが、きょうだいは同じ地域に暮らしていたものの、次第に疎遠となり他人になっていってしまいました」「75年も待ち望んだこの一報を聞けて私はとても穏やかな気持ちです」とも語っています。