「ラカゼットはアーセナルのどこで起用すべきか!4つのシステムを考える」

写真拡大 (全5枚)

今夏、アーセナルはリヨンからフランス人FWアレクサンドル・ラカゼットを獲得した。

ここでは、『Squawka』による「ラカゼットはアーセナルのどこにフィットするのか?:4つの案」を見てみよう。

昨季の終盤に3-4-2-1システムを採用したアーセナル。過去5年間において、彼らがこれほどまでにダイナミックだったことはなかった。

このシステムによって、アレクシス・サンチェスとメスト・エジルは本当に解放された。前者には水平方向の自由が与えられ、飛び込むためのスペースも生まれた。そして、後者にはパスを出すためのランナーが多く与えられることになった。

もしダニー・ウェルベックをトップに置いた場合、チームはインテリジェンスな走り方を分かっている速い選手を持つことになる。だが、大きな欠点が1つある。フィニッシュ力が一貫していないということだ。

得点力で頼りにならないストライカーを置いておくことは決していいことではない。だが、ラカゼットならその問題を解決できる。

彼はウェルベック同様のスピードと動きを持ちながら、得点者としての嗅覚も兼備するストライカーだ。GKと1vs1になった際、彼ほどしっかりと得点を奪えるFWは多くない。

昨季のリーグアンでは72本のシュートを打ち、28ゴールを奪った。決定率は39%で、欧州のトップストライカーたちをはるかに上回るものだ。

アーセナルは有能な暗殺者・刺客を手に入れた。この男は全盛期のマイク・タイソン以上に多く打つ。ラカゼットを1トップに置く、流動的でダイナミックな3-4-2-1システムは恐るべきものになるだろう。

現実案

誰もが愛する3-4-2-1だが、ヴェンゲル監督は絶望的な状況に追い込まれてはじめてこのシステムに移行した。

エクトル・ベジェリンの残留を説得できた場合、今季は4-2-3-1システムに回帰する可能性が高い。

グーナーたちは認めたくないだろうが、アレクシス・サンチェスは今季いないかもしれないというのが現実だ。より現実的に物事を見ると、アーセナルは今季4-2-3-1に戻るだろう。

ラカゼットは間違いなく『9番』として、クリエイターであるエジルの前で前線を牽引するはずだ。そして、エジルの両脇を固めるのは、ウェルベックとウォルコットだろう。

異なる資質を持った2人のスピードスターは、エジルを完璧に補完するはず。

ウェルベックはチームにハードワーク、利他的なラン、クリエイティビティを与える。一方のウォルコットは、よりゴールを脅かす存在だ。ラカゼットとともにDFの裏に走り込むことで、アーセナルは本当に脅威的になるはず。

ワイルドカード

ヴェンゲル監督は間違いなく現実主義者であり、4バックを好んでいる。だが、多くの人が期待しているように、4-2-3-1には戻らないかもしれない。

そうなると回帰するのは、彼の元祖システムである4-4-1-1になるかも。事実、ヴェンゲルが指揮するこの25年間において、アーセナルが最高のフットボールを展開したのは、4-4-1-1採用時だ。

4人の2ラインがピッチを上下に往復し、自由にふるまう『10番』と驚異的なスピードと決定力を誇る『9番』を配置する守備的ながらシンプルなシステムだ。

かつては、ニコラ・アネルカとティエリ・アンリが、天才デニス・ベルカンプの前方でプレーした。現在は、エジルがベルカンプ同様に10番の位置から魔術師のように操る。アーセナルが4-4-1-1でプレーするのを止めてしまったのは、アネルカやアンリなど多機能的なストライカーの不在によるものだ。

ラカゼットとエジルに完全なる自由を与えれば、2人はボールプレーとポジションの入れ替えにおいて、決定的なコンビネーションを作り出すだろう。

昨季の序盤にも、エジルとアレクシスが同じようなコンビを組んだことがあった。ラカゼットはよりオーソドックスなストライカーであることを考えれば、ヴェンゲル監督が彼を1.5列目に落としたいという衝動は抑えられるはずだ。とはいえ、これはあくまでワイルドカードであるべき。

独自案

アレクシスが去る可能性が高いからといって、ヴェンゲル監督が3バックを諦めなければいけないわけではない。

シュコドラン・ムスタフィとローラン・コシェルニのコンビが理想的であるが、(3バックにした場合)ガブリエウ・パウリスタとペア・メルテザッカーの弱点をカバーできる質の高い守備システムになる。3バックに加えるロブ・ホールディングは成長するにつれて、多くのカバーとセキュリティを提供できるだろう。

そして、攻撃では、ベジェリンかチェンバレンが右ウィングバックとして脅威になる。守備の負担を軽減することで、2人の最大の特徴である攻撃面が生かされる。

中盤ではグラニット・ジャカとアーロン・ラムジーが自分たちのゲームをやるための、より大きなスペースを見出すことができる。

左には新加入のセアド・コラシナツ。彼には確かな攻撃的なスキルがあるが、よりアタッキングマインドの強いチームメイトたち(右WBなど)を見ながら守備のバランスをとることができる。

だが、アタッカー陣をみた場合、アレクシス・サンチェスのスキルなしでは、2人のインサイドフォワード+1トップは生きない。だが、それはさほど重大ではない。

2+1から1+2に反転させ、2人のFWの後ろにエジルを置くのだ。

ラカゼットを組み込むことで、ジルーは『9番』として本質的なオフザボールの仕事ができるようになる。ボールを収め、それをラカゼットらに落とすのだ。髭を蓄えた2人(ジルーとラカゼット)のコンビは相手を攻めたて、裏に走り、ゴールラッシュを見せることになるだろう。