誰かの自撮り画像を見て「ナルシストだな」と思ったことがある人もいるかと思いますが、それは偏見かもしれません。最近の研究によれば、自撮りをしている人のほとんどは、自分の世界に入り込んでいるわけではなく、普通の人と変わらないとのことです。

学術誌『Visual Communication Quarterly』に発表されたBrigham Young Universityの研究者たちによる研究では(Taylor & Francis Onlineより)、自撮りをする理由は主に3つあるとしています。それは「コミュニケーションの手段」「自分を記録する手段」「自分を宣伝する手段」。そして、ナルシシズムと実際に関係があるのは、このうちのひとつだけです。

「コミュニケーションの手段」として自撮りする人は、家族や友人、フォロワーに見てもらうために自分の写真を撮ります。会話のきっかけのようなものであり、知り合いのところにニコニコしながら近づいていき、「こんにちは」と挨拶するのをデジタルでやっているようなものです。これはナルシシズムではなく、相手に話しかける新しい形なのです。

一方、「自分を記録する手段」として自撮りする人は、自分の人生における重要なイベントを記録し、大切な思い出を保存するために、自分の写真を撮ります。自分の写真を周りの人に見てもらうのは好きですが、必ずしも相手からのフィードバックやコミュニケーションを求めるわけではありません。アルバムを公開するようなもので、家へ遊びに来た人に写真を見せる代わりに、オンラインで見られるようにしているのです。

最後は、「自分を宣伝する手段」として自撮りする人。研究者たちがナルシストの可能性を指摘するのはこのグループです。彼らは自分をできるだけ良く見せたいと願っており、そういう意味で自分の人生を撮影することに喜びを感じます。基本的に彼らは自分の写真を見てもらい、自分のことをすごいと思ってもらいたいのです。そう思いながら、自分で自分の写真を見て、自分はすごいとつぶやいているのです。しかし、このグループは3つの中で最も少数派だと研究者たちは分析しています。つまり、巷で自撮りをする人の多くは、自分に注目してもらおうとか、自分は影響力があると思うためにやっているわけではないのです。

だから、自撮りしたいのなら遠慮はいりません(時と場合は考えましょう)。そのことでとやかく言われる筋合いはないのです。自分を撮影することは昔から行われてきましたが、今やそれは「自画像」を通り越して、コミュニケーションを取ったり、記録を残したり、何かを記念したりするための新しい手段になりました。もちろん、だからといって、すべての人がそれを好ましく思うということではありません。心理学の学術誌『Frontiers in Psychology』に最近発表された別の研究では、まだ大半の人が、自撮りは厚かましい自己宣伝だととらえていることが分かりました。でも、言いたいやつには言わせておけばいいのです。自分を撮りたいなら、ためらうことはありません。

Taking Selfies Doesn't Make You a Narcissist | Lifehacker US

Image: Anna Hoychuk/shutterstock

Source: Brigham Young University, Taylor & Francis Online, Frontiers in Psychology