犬が体をこすりつけるのはどうして?

愛犬が何かに体をスリスリとこすりつける姿は、思わず飼い主さんの胸が「キュン!」としてしまうしぐさのひとつではないでしょうか。
犬はちょっと痒くて何かに体をこすりつけることもありますが、このしぐさをするのには様々な理由があります。

野生時代の名残

 
野生時代の犬たちは獲物に近づくときに気づかれないようにするため、地面のにおいをつけて自分のにおいを消していました。その習性が今でも残っていて、お散歩の途中などで地面に体をこすりつけることがあります。

好きなにおいをつけたいから

犬は自分の好きなにおいをつけるために地面に体をこすりつけることもあります。因みに犬は、ミミズや動物の糞といった人間にしてみれば「エッ?!」とちょっと引いてしまうようなもののにおいがお好みのようです。

自分のにおいを取り戻したいから

シャンプーのあとに犬がカーペットやソファーに体をこすりつけるのは、シャンプーの香りで消えてしまった自分のにおいを取り戻そうとしているからです。

満足しているから

犬は満足したときにも体をこすりつけます。愛犬が食事やお散歩のあとに床に仰向けになって体をこすりつけているときは、「あ〜満足♪」と思っているのでしょうね。

さて、犬が体をこすりつけるのは、地面や床などに対してだけではありません。飼い主さんにも体をスリスリとこすりつけてくることがありますね。さて、これはどうしてでしょうか?気になります…。
今回は、愛犬が飼い主さんに体をこすりつけてくるときの心理について探っていきたいと思います。

心理1:甘えたいの♪

犬が飼い主さんに体をスリスリとこすりつけてくるのは愛情表現のひとつです。大好きな飼い主さんに甘えたくて体をこすりつけてきたり、押し当てたりしてくるのです。愛犬が体をスリスリしながら「構って〜」と甘えているのかと思うと、愛おしくてたまりませんね。なでてあげたりして、甘えてくる愛犬の気持ちにこたえてあげましょう。とはいえ、甘やかしすぎや構いすぎにはご注意を。
因みに初対面の人に体をこすりつけることがありますが、これは犬流のあいさつの仕方のようです。

心理2:自分のほうが上!

犬が飼い主さんに体をスリスリとこすりつけてくるのは愛情表現のひとつとご紹介しましたが、寝そべっている飼い主さんの頭や顔に体をこすりつけてくる場合は注意が必要です。犬は自分よりも下に見ている相手の頭や顔に自分の体をこすりつけて、においをつける習性があるからです。
もし愛犬が飼い主さんの頭や顔に体をこすりつけてくるのならそれは愛情表現ではなく、もしかすると「ぼく(わたし)のほうが上だからね!」と言っているのかもしれません。愛犬を甘やかしすぎていないか、愛犬が主導権を握っていないか、愛犬との関係を見直してみましょう。

番外編:体の一部分だけをこすりつけるとき

犬が異常なほど体をこすりつけている場合や、体の一部分だけをこすったりこすりつけたりする場合は、体の異常や病気のサインかもしれません。
体の一部分だけをこすったりこすりつけたりするときに考えられる病気などを体の部位ごとにご紹介します。

背中

ノミダニの寄生皮膚炎アレルギー など

お尻

条虫症肛門嚢炎腫瘍 など

結膜炎角膜炎第三眼瞼腺逸脱(チェリーアイ)目に異物が入っている など

鼻炎副鼻腔炎(蓄膿症)腫瘍 など

歯周病歯に異物が挟まっている など

外耳炎耳ダニ など

まとめ

犬が体をスリスリとこすりつけるしぐさは可愛いです。犬がその可愛いしぐさを飼い主さんに対して行うのは、飼い主さんのことが大好きで甘えたいから。愛犬が体をスリスリとこすりつけてきたら甘えたい愛犬の気持ちにこたえてあげましょう。とはいえ、甘やかしすぎや構いすぎは分離不安症や主従関係の逆転に繋がりやすいのでほどほどに…。

もし愛犬が飼い主さんの頭や顔に体をこすりつけてくるのならば、飼い主さんを下に見ている可能性があります。愛犬との関係性を見直してみましょう。主従関係の再構築が必要かもしれません。

愛犬が異常に体をこすりつけていたり、体の一部分だけをこすったりこすりつけている場合は、体の異常や病気のサインかもしれません。いつもと違うと感じたときは、早めに動物病院で診てもらいましょう。