iRobot、ルンバの「間取りデータ販売検討」を否定。「報道は誤解。スマートホーム製品との接続にも顧客承認が必要」

 

ロボット・軍用機器メーカー iRobot が、ロボット掃除機ルンバで収集した部屋の間取りデータ販売を検討しているという報道を否定するコメントを出しました。iRobotの主張は「ルンバの間取りデータは将来的にスマートホーム向けデバイスと通信して活用できると考えているという意味」であり、他社にデータを売却しようとしているわけではないとのこと。

ルンバは機種によってはマッピング情報とナビゲーション情報をWiFi経由でクラウドに送信し、それをモバイルアプリで表示することができます。しかしナビゲーションに使われる画像情報はルンバ内で処理されるだけです。

もちろんiRobotも将来的にスマートホーム製品との連携を考えていないわけではありません。たとえばいまは、エアコンならエアコンが室内環境を把握して部屋のどこを集中的に冷やす/暖めるかを決めていたり、HomePodのような高機能スピーカーが室内の音の反響などを自身で調べて音質調整したりするようになっています。そういった機器が、将来的にルンバと接続して、その間取りデータを活用できるかもしれません。

しかしiRobotはZDNetからの問い合わせに対して、そのような場合はまず「顧客が相互接続でデータをやり取りすることを承認する手順を入れる必要がある」とコメント。コリン・アングル CEOは「ロイターの報道は誤解で、私はiRobotが他の企業にマップやデータを売るなどとは決して言っていません。iRobotはデータトランザクションについて他社といかなる話し合いももっておらず、顧客のデータを無断で売却するなどありえません」とコメントしました。

穿った見方をすれば、ロイターの報道後の反応を見てiRobot発言を修正した可能性もないとは言い切れません。ただどちらかと言えば、アングル氏の発言を取り違えて報じられた可能性のほうが高いようにも思えます。

いずれにせよ、ルンバは今後もオーナーたちのプライベートな間取り情報を吸い込みはしても、吐き出すことはなさそうです。掃除機だけに。