人間と犬は共通の遺伝子が存在する

愛情を込めて育てて行けば互いの信頼関係と絆は強くなって行きます。でも、犬と人間が仲良しなのは愛情だけではないそうです。それは私達が持つ遺伝子と犬の遺伝子にも関係があるのです。

人間と犬は、何故こんなにも相性が合うのでしょう?犬は長きに渡り人間に懐き私達を魅了して止みません。

スウェーデンのリンショーピング大学の動物行動学者であるパース・イェンセン教授は、数百匹の犬を対象にした実験と【全遺伝情報】の詳細な分析により、犬と人間が持つ一握りの【遺伝的変異体】との間に、見まがう事のない関連性を見つけたのです。
イェンセン教授は、『人間と犬の社会的行動における共通の遺伝子的基礎があると言う事だ』とAFPの取材に対し語っています。

学者らしい回りくどい言い方ですが、平たく言いますと『人間と犬は共通の遺伝子が存在する』と言う事なのです。それを証明する実験が、パース・イェンセン教授と研究スタッフによって行われています。

どんな実験?

人間と犬の付合いは約15,000年前からだとされていますが、おそらく先祖は大陸オオカミではないかと思われます。しかし犬とオオカミとでは決定的な違いがあります。

それは、幾つかの実験で分かった事なのですが、ペットとして育てられた犬の子供とオオカミの子供と比べるとその違いが分かります。困った時、人間に助けを求めるのが犬であり、それに対しオオカミは助けを求めません。この違いは何なのでしょう?

実験前イェンセン教授達は『おそらく、犬は家畜化の中で進化していったのではないか』と推測していました。そこでイェンセン教授と協力者は、ビーグル犬400匹以上を用いてある実験を行いました。

実験の内容ですが、3つの透明ボウルを用意し、2つのボウルは犬が簡単に蓋を空けられるようになっていて中の食べ物を食べられる状態にされていました。また、最後の1つはなかなか開かないようにされていました。
この実験でイェンセン教授達は、犬がどの程度人間に助けを求めるかを記録したそうです。また、犬それぞれのDNAコードを調査し、行動と特定の遺伝子変異体との一致を探りました。

その結果、人間の助けを求める犬と人間に、強い相関性を持つ5つの遺伝子が特定されたのです。それらの遺伝子は、人間の社交性と関連のある遺伝子と同様のものだったそうです。
しかし、これらの遺伝子がどのように影響を及ぼすのかまだ不明であるため、更に研究を進めているとの事です。

イェンセン教授は、これらの遺伝的変異体は犬の家畜化の中で進化したのか、それとも昔からずっとそこにあったのか。この謎を解き明かすために、オオカミが犬と同じ変異体を持っているのかいないのか、オオカミの遺伝子配列決定を行っています。
この件に関しましては現在も調査中だそうです。

またイェンセン教授は自分の直観として、『人間に馴れた最初のオオカミが犬になったとしたら、オオカミも犬と同じ変異体があるのではないか』と言っています。

参考▼
http://healthpress.jp/2016/10/post-2619.html
http://science-soku.blog.jp/archives/66153139.html

まとめ

私は嬉しいです。やはり犬は人間にとって最良の友であったのですね。愛犬家の端くれである私としては喜びも一入です。

スウェーデン・ランド大学研究者のElainie Alenkær Madsenさんは、こんな事を語っています。
『犬は歳をとればとるほど、目の前にいるのがどんな人間であろうと、その人に寄り添おうとする姿勢がある、ということ』

これは私の解釈なのですが、つまりこの意見も『犬は人間の最良の友である』と言いたいのではないでしょうか。

目の前にいるのがどんな人間であろうと寄り添うと言う事は、子犬時代から愛情を込めて育てていれば、歳を重ねるごとに【物言わぬ良き理解者】になって行くのです。物言わずとも、愛犬の眼を見ていれば何でも分かるようになって来ます。
そんな犬の姿が、知らず知らずのうちに人の心を解きほぐしてくれているのかも知れませんね。