引退会見を終え“最後のファイティングポーズ”に照れ笑いの内山

写真拡大

 日本ボクシング界歴代3位となる11度の防衛に成功した前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志(37=ワタナベ)が29日、東京都港区のテレビ東京で会見を開き、現役引退を表明した。同日午後11時から放送される同局のスポーツニュース番組「追跡LIVE!SPORTSウォッチャー」に生出演し、ファンにメッセージを伝える。プロ通算成績は27戦24勝(20KO)2敗1分け。

 「KOダイナマイト」の異名を取る内山は昨年4月27日、現スーパー王者ジェスレル・コラレス(パナマ)にまさかの2回KO負けでプロ初黒星を喫し、12度目の防衛に失敗して王座から陥落。雪辱を期した12月31日のコラレスとの再戦でも1―2で判定負けし、王座返り咲きを逃していた。その後は練習を再開しながらも「とりあえず復帰というのではダメ。本当にやりたいという気持ちになるかどうか」と進退を保留。しかし、今月23日に行われたワタナベジム主催のダブル世界戦後には結論を週内に発表すると明かし、「(気持ちは)固まっている。僕としては6年間、11回の防衛はよくできた方だと思う」と引退もにおわせていた。

 内山は埼玉県春日部市出身。花咲徳栄高でボクシングを始め、拓大などを経て2005年7月にワタナベジムからプロデビュー。東洋太平洋スーパーフェザー級王座を5度防衛後、10年1月にファン・カルロス・サルガド(メキシコ)に12回TKO勝ちしてWBA世界スーパーフェザー級王座を獲得した。その後は度重なる拳の負傷に悩まされながらも、11年1月に三浦隆司(当時横浜光)を退けるなど9度の防衛に成功し、15年2月には日本人として初めてWBAから「スーパー王者」に認定された。しかし、期待された海外進出や他団体王者との統一戦が実現しないまま王座から陥落し、世界的に知名度の高い王者となる機会を逸していた。