北朝鮮の朝鮮中央通信は28日深夜に行われた大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射について、金正恩党委員長が「試射場へ直接出向いて現地で指導した」と伝えた。

同通信によれば、今回の発射は「『火星14』型の最大射程をはじめ兵器システムの全般的な技術的特性を最終的に実証する」ことが目的だったという。また、発射は通常より高角で発射する「ロフテッド軌道」で行われ、ミサイルは最大頂点高度3724.9キロに到達。距離998キロを47分12秒で飛行し、「公海上の設定された水域に正確に落ちた」という。

さらに、「実際の最大射程飛行条件より過酷な高角発射システムでの再突入環境でも戦闘部の誘導および姿勢操縦が正確に行われ、数千度の高温の条件でも戦闘部の構造的安全性が維持され、核弾頭爆発操縦装置が正常に作動した」として、北朝鮮の技術レベルが不透明とされる弾頭の再突入について、必要な技術を獲得したことをアピールしている。

金正恩氏はこうした結果を受け、「任意の地域と場所で任意の時間に大陸間弾道ロケットを奇襲発射できる能力が誇示され、米本土全域がわれわれの射程圏内にあるということがはっきり立証された」と述べたという。

なおこの日、金正恩氏には李炳哲(リ・ビョンチョル)、金絡謙(キム・ラクキョム)、金正植(キム・ジョンシク)、張昌河(チャン・チャンハ)、全日好(チョン・イルホ)、劉進(リュ・ジン)、趙甬元(チョ・ヨンウォン)の各氏が同行した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

金正恩党委員長が大陸間弾道ロケット「火星14」型の第2次試射を指導

【平壌7月29日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党委員長で共和国国務委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官であるわが党と国家、軍隊の最高指導者金正恩同志の直接的な指導の下でチュチェ106(2017)年7月28日夜、大陸間弾道ロケット「火星14」型の第2次試射が成功裏に行われた。

わが党と国家、軍隊の最高指導者金正恩同志が現地へ出向いて大陸間弾道ロケット「火星14」型の第2次試射を指導した。

非凡な軍事的英知と太っ腹な度胸、霊妙な知略で世人の予想を覆し、いつも連戦連勝の奇跡と勝利の凱歌をあげる敬愛する最高指導者同志は、ロケット研究部門に大陸間弾道ロケット「火星14」型の最大射程を模擬した試射を早い日時内に行ってロケットシステムの全般に対する信頼性を再び実証することに関する戦闘的課題を提示した。

党に対する絶対的な信頼心を抱いて指導者と思想も呼吸も足取りも同じくし、いかなる要塞も一気に占領していくわが党の熱血忠臣である国防科学者、技術者は、朝鮮労働党の戦略的核戦力の強大な威力を世界に明確に見せるという信念を持って決戦を繰り広げて大陸間弾道ロケット第2次試射の準備を早めて終えた。

敬愛する最高指導者同志は大陸間弾道ロケット「火星14」型の第2次試射準備の期間、毎日その状況について報告を受けて細心な教えを与え、発射当日の夜にはロケット試射場へ直接出向いて現地で指導した。

今回の試射は、大型重量核弾頭の装着が可能な大陸間弾道ロケット「火星14」型の最大射程をはじめ兵器システムの全般的な技術的特性を最終的に実証するところに目的を置いて行った。

敬愛する最高指導者同志が発射の命令を下すと、英雄朝鮮の強大無比の力を込めた大陸間弾道ロケット「火星14」型が大地を蹴って壮快な火柱で暗闇を押しのけて宇宙万里に一気に飛び立った。

わが国の西北部地帯で発射された大陸間弾道ロケット「火星14」型は、最大頂点高度3724.9キロまで上昇しながら距離998キロを47分12秒間飛行して公海上の設定された水域に正確に落ちた。

今回の試射は、最大射程を模擬して最大高角発射システムで行われ、周辺諸国の安全に全然影響を及ぼさなかった。

大陸間弾道ロケットの第2次試射を通じて、この前の第1次試射で実証された発射台離脱特性、段階分離特性、構造システム特性などが再実証され、能動区間で最大射程保障のために伸びた諸エンジンの作業特性と改善された誘導および安定化システムの正確性と信頼性が立証された。

また、戦闘部分離後、中間区間で重量戦闘部の姿勢操縦特性を再実証し、実際の最大射程飛行条件より過酷な高角発射システムでの再突入環境でも戦闘部の誘導および姿勢操縦が正確に行われ、数千度の高温の条件でも戦闘部の構造的安全性が維持され、核弾頭爆発操縦装置が正常に作動したということを実証した。

敬愛する最高指導者同志は、一寸の誤差もなく完璧(かんぺき)な大成功を収めた大陸間弾道ロケット「火星14」型の第2次試射結果に大きな満足の意を表しながらロケット研究部門の科学者、技術者と幹部を高く評価し、党中央委員会の名義で特別感謝を贈った。

敬愛する最高指導者同志は、今回の試射を通じて大陸間弾道ロケットシステムの信頼性が再実証され、任意の地域と場所で任意の時間に大陸間弾道ロケットを奇襲発射できる能力が誇示され、米本土全域がわれわれの射程圏内にあるということがはっきり立証されたと誇りに満ちて述べた。

敬愛する最高指導者同志は、今日、われわれが強いて大陸間弾道ロケットの最大射程模擬試射を行ったのは、最近分別を失ってばかばかしいほらを吹いている米国に厳重な警告を送るためであるとし、この程度なら、米国の政策立案者らがわが国家にあえて手出しする日には米国という侵略国家も無事ではないということをはっきり理解しただろうと語った。

敬愛する最高指導者同志は、わが国家を相手取る米国のせん越な戦争のほらや極端な制裁脅威はわれわれをいっそう覚醒、奮発させ、核兵器保有の名分だけを立てるようにするとし、野獣のような米帝によってこの地で残酷な戦乱をなめた朝鮮人民にとって国家防衛のための強力かつ威力ある戦争抑止力は必須不可欠の戦略的選択であり、何によっても逆戻りさせられず、何とも換えられない貴重な戦略資産であると強調した。

敬愛する最高指導者同志は、米国がわれわれの重なる警告にもかかわらず、この地にまたもや臭い匂いがする面を現して核の棍棒を振り回しながら間抜けな行為を働くなら、われわれが今まで一つ一つ見せた核戦略戦力で礼儀作法をはっきり教えてやると力を入れて述べた。

敬愛する最高指導者同志は、大陸間弾道ロケット「火星14」型の第2次試射を成功裏に行ってチュチェの核強国、世界的なロケット盟主国の自主的尊厳と威容を再度世界に誇示したロケット研究部門の科学者、技術者と幹部を熱烈に祝い、彼らを愛の大きな懐に抱いて歴史に末長く残る意義深い記念写真を撮った。

偉大な朝鮮労働党の新たな並進路線の旗印に従って進むわが共和国は祖国の尊厳と生存権を抹殺しようとする米帝国主義とその追随勢力を完全に一掃するその日まで、チュチェ朝鮮の不敗の強大さと底知れない発展潜在力を全世界に力強く誇示する最強の戦略兵器、チュチェ兵器をより多く開発、完成して反帝・反米対決戦で必ず最後の勝利を収めるであろう。

李炳哲、金絡謙、金正植、張昌河、全日好、劉進、趙甬元の各氏が同行した。---