【REPORT】SEVENTEENの世界ツアーは楽しくてカッティングエッジ!ユニット、ソロでも個性が光り、見どころ満載

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13人からなる超大型ユニットSEVENTEENが初のワールドツアーを開催中! 11ヶ国13都市で延べ16公演を行っている。そんな彼らが7月26、27の両日に渡って、ツアーの日本版「2017 SEVENTEEN 1ST WORLD TOUR 'DIAMOND EDGE' in JAPAN」をさいたまスーパーアリーナで開催した。

巨大アミューズメントパークのように楽しさ満点!

日本デビュー前にも関わらず、今年2月には横浜アリーナをフルハウスにしたSEVENTEEN。ここ、さいたまスーパーアリーナもCARAT(SEVENTEENのファン) で超満員となった。

今回のツアーは7月14、15、16日のソウル公演からスタートし、アジア、北米を周るというもの。ソウル公演はパフォーマンス・ユニット・デー、ヒップホップ・ユニット・デー、ボーカル・ユニット・デーに分かれていたが、日本公演はその3公演をいいとこどり! 美味しいところをギュッと凝縮し、一瞬も気を抜けないノンストップの楽しさに溢れていた。

ステージに設置された巨大モニターは奥行きがあり、その上では大きなダイアモンドがピンクや白に輝いている。そして「コツ、コツ」という足音と共に、ステージ中央からジュンが気品に満ちた笑顔をたたえて登場。右手を掲げ、社交界風に挨拶すれば、その後、会場のいたるところ(トロッコや電動キックボードを利用して登場するメンバーも!) からメンバーが姿を現す。それぞれが色とりどりの原色&王子様風ファッションに身を包んでいることもあり、オープニングからカラフルなアミューズメントパークっぽい雰囲気に。この入場シーンだけでワクワク感に襲われる。

そしてホシの「一緒に遊びましょう〜〜」という掛け声で本編がスタート。ジョンハンが女の子以上にキュートな笑顔で「ノ・イェップダ(君は綺麗だ)」とキメるところではCARATも声を揃え、アリーナが一つに。
続く「Beautiful」では「Beautiful」と歌う前にホシが「CARATちゃんは!」とアドリブを挿入しファンを喜ばせる。そしてファンの元へダイブするように花道を駆け、そこでも軽やかなステップを演じ、そんな姿にファンは胸キュン。終盤では「行くぞ〜」と声をかけた後に、メンバーが一列になって、右に左にグルグルと大回転を見せ、ダイナミックなステージングで楽しませる。
ホシが「CARATちゃん、アッキンダ(大切にする)」とシャウトすれば、もちろん続くのはデビュー曲の「Adore U(原題:アッキンダ)」。ウジが「アッキンダ」と歌えば、ファンも声を揃え、熱気がどんどん高まっていく。そしてドギョムが両手を広げながら抱えられるシーンもクライマックスの一つ。ラブリーソングの三連発となった序盤はメンバーがアリーナに張り巡らされた花道をフルに使い、アッチもコッチも見逃せない遊園地のような楽しさに溢れていた。

最初のMCは自己紹介タイムだ。ここではライブ中に「CARATちゃん」を連発していたホシが「皆さん、会いたかったで〜す。今日も本当にいい雰囲気ですね〜。今日も雲の上にいる気分。CARATちゃん、本当に綺麗〜〜」と話してムードを盛り上げる。
「皆さんに力をお届けに来たアンパンマン」というスングァンはステージの大きさに驚いたと明かし、ミンギュは「そんな大きな会場をCARATの皆さんが一杯にしてくれました」と感謝。ドギョムもサムアップでファンにお礼し、ジョンハンはカラット棒(ペンライト) で埋め尽くされた館内を「宇宙みたい」と表現した。その後、メンバーが「SEVENTEEN、CARAT」と言ったら、ファンが二回拍手をして「エッジをきかせて」と叫ぶ、今日の合言葉を確認。そしてジョンハンの「CARAT、叫べ!」のシャウトにファンが大きな声援で応えて次のステージが始まった。

多彩なユニット・ステージで個性を発揮

アーバンでグルーヴィンな「Still Lonely」に続いたのは、鉄板のファンキーチューン「VERY NICE」。その終盤では「アジュNICE」という詞に合わせて、皆でジャンプし、最後はジョンハンが投げキッスでジェントルに幕を締める。

SEVENTEENの特徴は3つのユニットの個性豊かなステージングにもあるのだが、13人でのダイナミックなステージを続けた後は、チーム毎のステージも入れ、彼らはらしさを発揮していく。

まずはホシ、ディエイト、ジュン、ディノのパフォーマンス・チームから。4人は恋に溺れていく気持ちとリアルに溺れていく感覚を掛け合わせ、テックハウスなサウンドに乗せて「Swimming Fool」を歌うのだが、4人は振り付けでも溺れていく様を表現。パフォーマンス力のハンパの無さを実証する。

その後、舞台が暗転し、モニターに教室風の風景が映し出されると、ステージは学校の教室に一変。メンバーは清潔感のある高校の制服ファッションにチェンジし、学園ラブがテーマの「Mansae」を歌い、終盤ではメンバーとファンが一つになって両手を大きく左右に揺らす。つまり、これぞオーディエンス参加型の巨大学園・青春ミュージカル! 続く「BOOMBOOM」でも彼らは女性に恋する若きドキドキ感を歌とダンスで爆発させていた。

舞台が暗転し、再び明るくなると、そこに残っていたのはエスクプスとウォヌの二人だった。エスクプスは「皆の声がもっと聴きたい」とおねだりし、ファンにSEVENTEENの「キデ」をリクエスト。ウォヌが出だしを歌えば、ファンはアカペラで続きを歌い、会場中がCARATの歌声で包まれる。それに対しウォヌは「声が本当に綺麗」と絶賛し、エスクプスは「心臓がドキドキです」と告白。ウォヌが「兄さんがそんなこと言うの、初めて聞きました」と突っ込むと、「CARATがこんなにいるからだよ」と照れ、「こうして沢山のCARATと話せるのが夢のよう」と続けた。さらに唐突に互いを“一番のイケメン”と誉め合った後は、エスクプスが「本当に楽しく遊んでください」と続け、ボーカル・チームのステージへ。ウジ、スングァン、ドギョム、ジョンハン、ジョシュアの5人は練習生時代から歌ってきた「We gonna make it shine」と、切ないバラード「Don't Listen In Secret」を披露し、美しきボーカルワークで魅せた。

特に前者は「練習生時代の思い出が詰まった曲」(ドギョム) と思い出深いもの。ジョンハンは「こんなに大きな会場で歌えて、とってもジーンとなって、新しい気持ちを覚えました」と感慨深い様子だ。そしてスングァンとドギョムのデュオ・ステージへ移ることになるのだが、ここでちょっとしたハプニング! ジョンハンが「嫌です。もっとCARATと一緒にいたい」と言って、フロアを沸かせた。

スングァンとドギョムというボーカル・チームの2トップが歌うのは「大切で僕たちがとっても愛する曲」(スングァン) という「Say Yes」。スングァンは元々、進行表には入ってなかったと明かし、つまり、二人のたっての希望でセットリストに加えられたことが分かる。彼らはステージの左右の端に別れて、去ってしまった彼女への気持ちを歌うのだが、その感情は一つになってファンに迫り、歌い終えると拍手が鳴りやまなかった。その後、再びボーカル・チームの5人が揃い、「20」を日本語バージョンで披露した。

刺激に満ちたヒップホップと、キレキレのパフォーマンス

ボーカル・チームが温かいムードで包んだ館内。そこに、怪しげな仮面を被ったラッパーらしき人物が現れ、ステージは緊張感に覆われた。耳に手を当てて、フロアの歓声を煽る彼。赤い照明の元で彼はピアノをプレイし、同時にラップを放つ。不穏な空気が漂う中、彼は狂気に満ちた笑いを見せ、鍵盤を乱打。その後、マスクをとれば、それは何とウォヌ。彼はニヤリと笑い、そこにエスクプス、バーノン、ミンギュが合流し、ヒップホップ・チームのステージが幕を開けた。

バックにドル紙幣が舞った「Lotto NEW REMIX」はラウド系サウンドのアレンジで格好良さが倍加。発表されたばかりの「言行一致」ではビートに合わせてジャンプしながら、イルなラップを炸裂させた。これまでとは違うヤバさ爆発のステージに、ミンギュは「ちょっと刺激的な部分がありましたよね」とコメントしたほど。その後も、ワールドワイドに活躍する彼らならではの「CHECK IN」を歌い、メンバーがマイクをフロアに向ければ、ファンも「CHECK IN」と大きな声を上げていた。

ヒップホップ・チームがホットに盛り上げた後はパフォーマンス・チームにバトンタッチだ。まずは4人がアクロバティックなムーブで魅せる「OMG」を演じ、ホシとディノはラップでもセンスを光らせる。
そしてスリリングな警告音が響き、モニターに「DANGER」の文字が浮かべば、緊急事態発生か? 4人は危険度120%のクールなダンスを演じ、その後、「あ〜〜ッ」という絶叫の中、妖しくも格好いいステージングが魅力の「WHO」を披露!

続いて演じた「MY I」はこの日の白眉の一つ。ジュンとディエイトはそれぞれの右手と左手を白い紐で結び、二人はそれを絡ませることなく舞い続け、その舞いは二人の永遠の関係性を象徴するかのよう。さらに、二人は紐の上で手を滑らせ、その後、固く手を繋ぐ振り付けも彼らの運命のメタファーか。紐が取れた後も、二人は踊り続け、特にディエイトの優雅なB-BOYダンスは必見だ!

「MY I」の見事なダンスに興奮し、その歌の「ヤ、ヤ、ヤ、ヤ〜〜」というフレーズが頭から離れないファンたち。「ヤ、ヤ、ヤ、ヤ〜〜」と歌ってディエイトを迎えれば、彼はファンに指ハートをプレゼントし、ホシは「この雰囲気がアツイです」と喜ぶ。そして最後はダブステップも取り込み、カッコよさ満点のアップテンポなラブソング「Highlight」を歌い、4人揃っての回し蹴りもぴたりとキメた。

“ブルゾンちえみ”ならぬ、“ぶえみ”のギャグは「3万人」

ユニット・コーナーを終えたメンバーはシックにチェンジし、再び13人でのパフォーマンスを繰り広げる。スナップ音がクールに響く「Fast Pace」ではホシが上着を脱ぐだけで歓声が沸き、バーノンはバクステでアダルトなステップを華麗にキメる。そしてヒップホップ・チーム、ボーカル・チームが1曲ずつ演じた後は、黒のパンツと赤のシャツでエンディングに向け、情熱のステージを繰り広げていくのだが、その前にMCで一休み。ホシは「ライブ中、マイクが飛び、音が出なくて寂しかった」と漏らし、サランヘ・ポーズ付きで「あ〜〜〜〜」と叫んでリベンジ。そんな彼の頑張りにエスクプスはハグで労った。

そしてドギョムの「今日は女芸人がいらっしゃってる」と言う言葉にざわつく館内。するとブルゾンちえみの例の曲が流れ、スングァン扮する“ぶえみ”が登場した。

「初めまして〜〜。僕は“ぶえみ”です。CARATに生まれて良かったー。女に生まれて良かった。くみちゃん、SEVENTEEN知ってる? えー、知らない? ダメ・ウーマン。僕がSEVENTEENを紹介してあげるね。SEVENTEENは13人のメンバー、3つのチーム、1つのグループだよ。すごいよ。そして今日さいたまスーパーアリーナでコンサ―トするの。ちなみに、その人数何人か知ってる? 3万人!」

この日、一番の笑いを呼んだ“ぶえみ”ねた。スングァンは名前を聞かれて、一瞬、「アンパンマン」と答えそうになり、そんなところもファンにはツボだ。そして「ステージより緊張しました。ステージの裏で、一生懸命練習していました」と明かした。

その後、ジョシュアの「次はアツアツのステージです」という紹介に続いて、「ROCK」と「Chuck」の2曲で尚もヒートアップ。ホシがアツアツな客席を眩しそうに手をかざして見つめて「韓国に帰ったら、本当に恋しくなると思う」と話すと、バーノンは感傷的になったのか、「(次の曲が) 最後なのが残念で悲しい」と泣いている風。ホシも泣いているように見えたが、「(これは涙じゃなくて) 汗です」とのコメントに会場は大爆笑となった。そして本編ラストには、現代舞踊の要素を取り入れ、新たなSEVENTEENを確立した「Don't Wanna Cry」をチョイス。エレガントでシアトリカル、そして最新の曲に感動はクラマックスとなった。

たっぷりの日本語バージョンでファンに感謝

アンコールを待つ間、メンバーはビデオを通じて、CARATにメッセージ。メンバーにとってCARATは友達のよう、といったコメントが胸を打つ。

そしてジーンズとTシャツに着替えたアンコールでは流れるように3曲をセレクト。特に「Healing」は初めて日本語をミックスしたスペシャルバージョンを演じ、ファンには感涙もの。「ぐっすり休んでもいいんだよ。この時間は君のもの。何も心配ないよ。一日の終わりには“お疲れ様”」というフィナーレにぴったりな詞にフロアのテンションも上がりっぱなし。そしてウジが「お疲れ様」と歌えば、他のメンバーは彼のほっぺをツンツン。ラストの「Love Letter」も日本語バージョンで演じ、最後はフロアを巻き込んでの大合唱となった。

その後、メンバーは一人ずつ、気持ちを伝えた。

ウジ「『感謝します』という言葉よりもっと素敵な言葉が見つからないくらい感謝しています。今日の公演は終わりですが、SEVENTEENとCARATが終わりを迎えるわけじゃありません。今度来る時はもっと素晴らしいステージを準備してきます!」

ディノ「皆さんが一緒にいてくれれば、毎日がハイライトみたいです。皆さんと一緒にいたいです。皆さんは僕の存在の理由です。めっちゃめっちゃ大好き!」

スングァン「皆さんの愛を忘れずに、責任感を持って次のステージを準備します。僕たちの話を聞いてくれる皆さんの目が綺麗です。僕たちを見守ってくれる、その眼差し、声、すべてが印象深いです。皆さんを記憶しました! 本当に愛してる〜〜」

ジョシュア「皆さんのおかげで素敵なステージに立て、感謝しています。本当に心から感謝しています。君のこと、絶対に諦めないから(指ハート)」

エスクプス「泣きそうになったんですが、泣いたらメンバーにいじられちゃうし、これが最後じゃないから、泣きません。いつも僕たちのそばにいてくれますよね! 一生、僕たちと一緒に歩き続けようね。辛い時、皆の笑顔を思い出して、頑張ります!」

バーノン「皆さんがSEVENTEENのインスピレーションの素です。皆さんと一緒に成長できて幸せです」

ウォヌ「次はもっと素敵なステージをお見せします。これからもついてきて下さい!」

ミンギュ「『この世で愛って何だろう?』と思った時、それは皆さんだと思っています。これからどんなに辛いことがあっても、皆さんのおかげで克服できると思います。皆さんも辛いことがあったら、僕たちを思い出して、克服してもらえたらと思います。これからも皆さんのために歌うミンギュになります」

ホシ「(タオルを寿司ネタのように頭に乗せるギャグで場を和ませつつ) CARAT姫を守る王子様になります」

ディエイト「太陽は昼に、月は夜に輝き、僕はステージでCARATの前で輝きます。このように輝かせてくれて、ありがとう。ずっと俺が守るから」

ドギョム「(ホシの寿司ギャグを再演しながら) 僕たちはいつもCARATの心の中にいますから心配しないで。本当に本当に愛してる〜〜(ダブル指ハート付き)」

ジュン「これからもよろしくお願いします!」

ジョンハン「僕たちに会いたくなったら、今日を思い出してほしいです。僕たちはいつもCARATのそばにいます。また会いましょう」

そんなコメントの後は場内の照明を落とし、ファンのペンライトが広がる館内を眩しそうに、そして感動しながら見渡すメンバーたち。ホシは「ここに住みたいくらい」と最後までファンを楽しませるコメントを発し、それぞれが「また会いましょう」と言ってステージを後にした。

セルフプロデュースで演じるステージングは楽しさも格好良さもあり、他のアーティストとは一味も二味も違う。しかもユニットでは個性を光らせ、一つのコンサートで幾通りも楽しめるほどにバラエティ豊か。ワールドスターへの第一歩となる記念すべきステージは贅沢なほどにボリュームがあり、圧巻だった。

ライター:きむ・たく

【公演概要】
「2017 SEVENTEEN 1ST WORLD TOUR 'DIAMOND EDGE' in JAPAN」
日時:2017年7月27日(木) open17:00 / start18:30
会場:さいたまスーパーアリーナ

SEVENTEEN Japan official site:http://seventeen-17.jp