【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)は29日午後、韓米両国がミサイル指針改定に向けた交渉を行うと発表した。韓米ミサイル指針で定められている射程800キロの弾道ミサイルに搭載できる弾頭の重量を現行の500キロから1トンに増やす方向で指針の改定を推進する。
 北朝鮮が28日夜に大陸間弾道ミサイル(ICBM)とみられるミサイルの発射実験を強行したことを受け、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が29日未明に主宰した国家安全保障会議(NSC)で、指針改定に向けた交渉開始を指示したという。米当局も交渉開始に同意しており、近く指針の改定に向けた交渉が始まると予想される。 
 韓米両国が指針の改定交渉に乗り出したのは北朝鮮のICBM級ミサイル挑発への対応措置の一環とみられる。
 北朝鮮は28日午後11時41分ごろ、北中部の慈江道舞坪里付近から米本土を狙える大陸間弾道ミサイル(ICBM)とみられる弾道ミサイルの発射実験を実施した。実験に立ち会った金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は今回の実験で奇襲能力を誇示したとし、「米本土全域がわれわれの射程圏内にあることが裏付けられた」と述べた。朝鮮中央通信は「28日夜、大陸間弾道ミサイル『火星14型』の2回目実験が成功裏に実施された。最大高度3724.9キロまで上昇し、距離998キロを47分12秒間飛行、公海上の設定された水域に正確に弾着した」と主張した。
 韓国の弾道ミサイル開発を制限する韓米ミサイル指針は2012年の改定で、韓国の弾道ミサイルの最大射程を従来の300キロから800キロに伸ばした。その交渉初期に韓国は射程800キロの弾道ミサイルに搭載する弾頭の重量を最大1トンに増やすよう要求したが、結局500キロに据え置かれた。
 韓国が弾頭の重量を増やそうとするのは、首脳部が潜む地下バンカーなど北朝鮮全域にある地下数十メートルの施設を破壊するには、現行の500キロの弾頭では不十分と判断したため。
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