日本の文具は高品質で低価格、それでいてバリエーションも豊富。

そんな日本文具に魅了されて、その素晴らしさを世界へ発信している女性がいます。

日本文具を世界に届ける「MY BUNGU BOX」

カヴ アマドさん

スコットランド出身のカヴ アマドさん。

3年前から日本に住み、マーケティングコンサルタントの仕事をしています。

本職の傍ら、四半期に1度お気に入りの日本文具を詰め込んだギフトを世界中に配送する「MY BUNGU BOX(マイ ブング ボックス)」というサービスを運営。

直近では60箱ものギフトを世界中の文具マニアに届けています。

心を動かしたカラフルなペンたち

アマドさんが日本の文具を好きになったキッカケは、2008年の日本旅行。

たまたま入った雑貨店LOFTで、数え切れないほどのカラフルなボールペンを見て感動したそう。

「当時スコットランドには、黒と青と赤のボールペンしかありませんでした。しかし、日本には数え切れないほどの色のペンが並んでいました。ピンク色だけでも、何色もありますからね。」(アマドさん)

アマドさんにとって、グラデーションのように店頭に並ぶペンたちは、まるで宝石のように見えました。

fotolia

帰国して数年後、スコットランドに無印良品がオープン。

地元で唯一、日本文具を購入できる場所として、足繁く通ったそうです。(現在は閉店)

日本と海外の文具事情

アマドさん曰く、質の高い文具はどこの国にもあるが、質に比例して価格も高くなっているようです。

その点、日本は安い文具でも非常に質が高く、誰もが手に入れられる環境があります。

「日本は既存のアイデアを活かすのが上手です。例えば、マスキングテープや針のないステープラ、テープのりなど、他の国が生み出したものも日本風にアレンジして新しいものを生み出しています。」(アマドさん)

完成形と思っていたものをさらに追求し、より良い商品を作ることは日本の職人気質な部分にリンクするような気がします。

ちなみに、アマドさんが好きな日本の文具はマスキングテープ、鉛筆、筆ペン。

「マスキングテープはシューズボックス8つ分持っていて、手帳に貼ったりインテリア雑貨をリメイクしたり、『MY BUNGU BOX』の箱をデコレーションする時に使っています。鉛筆は、使うだけでノスタルジーな気分になれるから好き。トンボの筆ペンは、最近アメリカで流行っていて、カリグラフィに使うことが多いです。」(アマドさん)

筆ペンというと、慶弔袋の表書きぐらいしか用途が浮かばないものですが、おしゃれなカリグラフィにも活用できるとは驚きました。

日本の文具の良さを伝えたい

『MY BUNGU BOX』のサービスを始めるキッカケは、友人の「欲しい」の声でした。

SNSに日本文具の写真を投稿したところ、スコットランドの友人が興味を持ってくれて、定期的に文具を送っていたアマドさん。

次第に、日本文具を通してもっと多くの人に喜んでほしいと思うようになりました。

MY BUNGU BOX

『MY BUNGU BOX』には、8〜10個の日本文具が入っています。それは全てアマドさんが厳選したおすすめの商品。

ただ商品を送るだけでなく、気に入ったポイントや使い方を記した手紙を、全てのギフトに同封しているといいます。

「正直、時間も手間もかかりますが、ギフトを受け取った人からの喜びのメールやSNSの投稿を見ると、次へのモチベーションに繋がります。」(アマドさん)

好きを共有することが、アマドさんの背中を押しているのです。

東京のおすすめ文具店

東京の様々なエリアの文具店に足を運ぶアマドさんの、おすすめ店舗を教えていただきました。

LOFT(ロフト)
日本の文具に初めて触れた思い出の場所であり、また品揃えも豊富。ここに行けば、ある程度は揃っている鉄板のお店。

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アート寄りの文具を探しているなら世界堂。鉛筆だけでも何十種もあります。凝った文具も置いてあります。

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ラッピング用品が揃うお店。包装紙やリボンはもちろん、紙雑貨、布雑貨もあります。

最近注目しているのは、蔵前エリアだといいます。

オリジナルノートを作れる「カキモリ」とオリジナルインクを作れる「インクスタンド」があり、また文具に限らずハンドメイド商品を扱う問屋が多いからだそう。

休日はそのようなお店を訪れ、疲れたらカフェに行ってまったりと過ごしていると教えてくれました。

「MY BUNGU BOX」カヴ アマドさん

アマドさんの熱い思いを聞き、改めて日本の文具の魅力に気付かされました。

そして、遠いスコットランドから長年愛情を持ち続け、好きなものを実際に世界へ発信しているアマドさんの行動力に驚かされるばかりです。

こうして、日本のモノづくりの良さが、国境を越えて広まっていくことは日本人としてとてもうれしいことですね。

次の『MY BUNGU BOX』には、どんな魅力的な商品が入るのでしょうか。

MY BUNGU BOX