(c) 123rf

写真拡大

 アメリカの経済誌フォーブズの調査によると、アマゾン・ドット・コムの株価の一時的な上昇を受け、同社の最高経営責任者(CEO)であるジェフ・ベゾス氏が、アメリカ時間27日、ビル・ゲイツ氏を抜き、初めて長者番付世界第1位となったという。

【こちらも】Amazonのジェフ・ベゾスCEO、慈善事業のアイデアをツイッターで募集

 ジェフ・ベゾス氏は1964年1月12日生まれ、現在53歳。アメリカ合衆国ニューメキシコ州アルバカーキ出身のアメリカ人で、プリンストン大学科学工学士。大学卒業後、ウォール街の金融機関のIT部門でトレーディング・システムの構築を手がけ、とんとん拍子の出世を遂げる。

 しかし1990年代前半、いち早くeコマース事業の将来的価値に気付いたベゾス氏は、ウォール街を去ってワシントン州シアトルに移住。1994年、インターネット書店Cadabra.comを立ち上げた。翌1995年、その名はAmazon.comと改められる。こうして、アマゾンの歴史が始まった。

 アマゾンは1997年に株式を公開、ベゾス氏はインターネット・バブルの成功者の1人として知られるに至り、1999年にはタイム誌の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」にも選ばれた。

 フォーブズは、恒常的に、長者番付の即時集計を行っている。今年4月の開示資料によればベゾス氏はアマゾンの株式の約17%を所有しているが、これが一時的に大きく上昇したため、ベゾス氏は一気にマイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏を抜き去り、一時的にだが世界一の富豪となった。なお、アマゾンの時価総額は現在、5,000億ドル(約56兆円)に到達している。

 なお、アメリカの成功者たちの伝統に従い、ベゾス氏も「その財をどのように社会的貢献に費やすか」に注目が集まっている。現状ではベゾス氏には目立った活動がなく、本人自身も、この6月にツイッター上で慈善活動の戦略についてアイデアを公募するなどしている。もっとも、少なくとも今の時点では目立ったアイデアは出てきていないようである。

 ジェフ・ベゾス氏は、20世紀末から今日にかけ、人類の消費活動そのものを世界的に激変させた人物である。その巨大なビジネスは「ベゾス帝国」とも呼ばれ、彼自身のことも「帝王」と呼ぶ人もいれば「ベゾス王」と呼ぶ人もある。

 そしてまた注目に値することには、アマゾンは今もなお、成長を続けている。今後とも、氏は世界で最も目を離せない人物の一人であり続けることであろう。