クリミア半島南部の港湾都市セバストポリで、ロシアのクリミア編入から3年を記念して行進する人々(2017年3月18日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ロシアが一方的に編入したウクライナ南部クリミア(Crimea)半島で28日、ロシアからの電力供給が途絶えたため2時間にわたって停電が起きた。ロシアに電力を依存するクリミアでは近年停電が頻発している。

 ロシア国営テレビの報道によると、この停電で信号機の灯火が消え、トロリーバス(電気を動力とする)の運行が停止するなど、クリミア全域で混乱が起きた。

 クリミアのエネルギー当局者は、隣接するロシアの都市クラスノダール(Krasnodar)からの送電が停止し、クリミアでは電力が「完全に途絶えた」とロシアのニュース通信社に語った。

 ロシアのエネルギー省によれば、クリミアへの送電が停止したのはクラスノダールの送電所で過熱により緊急システムが作動したためだという。

 黒海(Black Sea)に面したクリミア半島の港湾都市セバストポリ(Sevastopol)のAFP特派員によると、電力供給は不安定ながら28日午後には再開された。しかし、頻発する大規模停電は、ロシアによる実効支配下に置かれて3年以上が経過したクリミアのいまだに脆弱(ぜいじゃく)なの電力事情を浮き彫りにしている。

 クリミアはウクライナからの送電が途絶えた2015年末以降、海底ケーブルを通じたロシアからの送電に電力を依存しており、市民は度重なる停電に見舞われている。

 ロシア政府も発電能力の強化に努めるクリミアを支援しているが、欧米による対ロ制裁が大きなかせとなっている。

 今月には、独企業の電機・金融大手シーメンス(Siemens)が、ロシアに販売したガスタービン4基が不法にクリミアに送られていたことを理由にロシアでの事業縮小を発表している。
【翻訳編集】AFPBB News